2022年11月9日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
本日は前回に引き続き矯正治療(インビザライン)と抜歯の必要性についてお話しいたします。
矯正治療を行う前に抜歯をしなければいけないということを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
また抜歯をするぐらいなら矯正治療はしたくないとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日はこのあたりのお話ができればよいと思っております。
まず初めに、矯正治療前に抜歯を行う理由についてお話しします。
理由の一つは「歯が並ぶためのスペースの獲得」のためです。
歯並びのがたがたが強い方の場合、抜歯をせずに矯正治療を行ってしまうと、歯が並ぶためのスペースがないため、歯に無理な力が加わって歯肉退縮や痛みの発生などのトラブルに繋がってしまう場合があります。
それを防ぐために特定の歯の抜歯を行い、スペースを作ることで安全に矯正治療を進めることができるようになります。
続いて、「抜歯をするくらいなら矯正治療をしたくない」という方に向けて、なぜ抜歯をしてでも矯正治療を行う方が良いのかについてお話しいたします。
その大きな理由は、矯正治療をしないことのデメリットが抜歯をすることのデメリットよりも大きいということです。
具体的には、抜歯をせず矯正治療もしないまま過ごすことと、抜歯をしてでも矯正治療をしてきれいな歯並びを獲得することの2者には、将来的な歯の持ちや健康に大きな差が出る可能性があるということです。
歯列不正(悪い歯並び)があるまま過ごすと将来歯を失う可能性が高くなると言われています。
その歯列不正を早い段階で改善してあげるための一つの方法として抜歯を選択することで、その他の歯の長期的な健康につながる可能性が高くなります。
以上のような考えのもと、矯正治療においては必要に応じて抜歯を選択することがあります。
一方で、抜歯をしなくても良い場合はなるべく抜歯を避け、患者様への負担を軽減できるよう考えて丁寧に治療計画を作成しておりますし、抜歯をせずに矯正治療を行える方の割合の方が多いくらいですので安心してご来院ください。
当院では様々なパターンを作成し、患者様との相談のもと最終的な治療計画を完成させております。
抜歯が不安な方も、是非一度ご相談ください。
お待ちしております。
2022年10月15日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
少しずつ寒くなり、何となく鼻が詰まっているように感じる日もでてきました。
鼻で呼吸がしづらいとどうしてもお口で呼吸してしまいますよね。
テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、勉強をしているとき、お子さんのお口、開いていませんか?
お口が開いていると、お口が乾燥して虫歯ができやすかったり、風邪をひきやすかったり、様々な影響が出てきますが、実は歯並びにも影響してくるのです。
メカニズムを説明していくと、歯は唇と舌のバランスで均衡が取れた場所に歯が並んできます。
お口が開いていると唇の力が弱くなる、舌がダランとして下の歯に付くので、上顎は唇に押されて前方に成長せず、下方に成長してしまうので鼻の下が長いような、よくガミースマイルと呼ばれるようなお顔になってしまうことがあります。
お口が開いてしまう根本的な原因としては、唇の筋肉が弱い、鼻炎でそもそもお口でしか呼吸ができない、猫背で肺が大きく膨らまないので一気にたくさん酸素が吸えて楽な口呼吸になってしまう、など様々です。
根本的には舌やお口まわりの筋肉の使い方を知らないだけであることが多いので、正しい使い方を学習できれば改善することができるかもしれません!
お子さんの成長が残っている時期に正しい使い方を学ぶことができるとより効果が出やすく、大人になっても忘れずに定着して、長期に渡り歯並びも安定しますので、お子さんのお口が開いている瞬間を見かけた方は早めにご相談下さい。
2022年10月7日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回はマウスピース型矯正治療であるインビザラインと抜歯の関係についてお話しします。
矯正を始める際には必ず抜歯をしなければいけないのかな?痛くないのかな?と考える方が多いのではないでしょうか。
実際に当院に相談に来て頂く患者様の中にも抜歯をしたくない、抜歯するなら矯正をやめようと思う、という方もたくさんいらっしゃいます。
確かに歯を抜くということは、怖くて不安が大きいと思うので、私達歯科医師も患者様のお気持ちはすごく理解できます。
そのため、当院ではなるべく抜かない矯正治療を行えるようにお口の状態を診断し、計画を考えるように配慮しています。
しかし、中には抜歯をしないと綺麗な歯並びを達成できない方もいらっしゃいます。
そこで今回は簡単ではありますが、抜歯が必要になる場合、ならない場合についてお話しできればと思います。
抜歯が必要になる場合は、下の3パターンです。
①ガタガタが強い場合
歯のガタガタ(叢生)が強い場合は抜歯をすることで隙間を作り、ガタガタを治すように歯を並べる必要があります。
②上下の歯のバランスが悪い場合
上下の歯の本数が違ったり、上の前歯が下の前歯より大きく前方に出てしまっている場合などは抜歯が必要になる場合があります。
③親知らずが邪魔をしている場合
矯正治療の邪魔をしている親知らずがある場合は抜歯が必要になる場合があります。
上の3パターンの場合は基本的には抜歯が必要になることが多いですが、必ずという訳ではありません。
矯正治療には一人一人に合わせたゴールがありますので、抜歯をした場合しなかった場合などのシミュレーションを出して詳しく相談し、治療方法を検討することも可能です。
抜歯がネックで矯正治療を諦めてしまっている方も実は抜歯が必要ない場合もありますので、歯並びで気になる部分がある方や相談したい方はぜひご連絡下さい。
お待ちしております。
2022年09月26日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回は「インビザラインとゴムかけ」についてお話しします。
インビザラインとはマウスピース型の矯正治療のことで、当院ではありがたいことに多くの患者様にインビザラインを選んで頂き、毎日治療を行っております。
インビザラインはマウスピースを装着するだけで歯並びが改善していく場合が多いですが、マウスピースの他にゴムを使用する場合が稀にあります。
具体的にはマウスピースを装着した後に、白い目立ちにくい小さなゴムを歯の表面につけているボタンに患者様自身に引っかけてもらって使用します。
もちろんこのゴムをかけたとしてもお口を開けて会話もできますし、痛みや違和感もほとんどないので生活に支障をきたすことはありません。
このゴムかけを行う目的は以下の通りです。
一つ目は、例えば上の前歯を後ろに引っ張りたい時などに、マウスピースだけの力だと引っ張る力がうまく歯に伝わらない場合がありますが、ゴムかけを行うことで効率的に前歯を下げることができるようになります。
この目的でゴムかけを行います。
二つ目は、奥歯を咬ませたい時です。インビザライン治療の途中で奥歯が咬みにくくなった際などに、奥歯同士をゴムで引っ張ることで奥歯をしっかり咬ませることができます。
以上のように歯並びの状況によっては、マウスピースだけではなく、補助的なゴムを使用することでより良い歯並びに改善していく場合もあります。
当院では、その患者様にあった最適な治療法を選択し、お口の状況を細かく分析し、精密な治療計画を立てることを実践しております。
今回はインビザラインにおける治療法の一種を説明いたしました。
歯並びのことで気になる部分がある方はぜひご相談ください。
お待ちしております。
2022年09月1日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回はマウスピース矯正インビザラインの歯並び改善の進み方についてお話しします。
まず治療期間についてです。
歯を動かす治療期間は1年前後のことが多いです。
もちろん、抜歯の有無や難易度により治療期間は変化しますが、平均して1年前後になります。
続いて歯並び改善の進み方についてです。
インビザラインでは、まず初めに奥歯の歯並びから変化していくことが多いです。
「拡大」といって左右の奥歯の距離を広げたり、奥歯を後ろに動かすことで前歯が並ぶためのスペースを作ることから始まります。
奥歯の並びが完成したらいよいよ前歯の歯並び改善に移ります。
そのため、気になる前歯の歯並びの改善は治療後半になることが多いです。
インビザライン治療では決められたルールでマウスピースを装着していくと、計画通りに歯並びが改善していきます。
歯並びの改善にも順序があることを頭に入れながら、インビザライン治療を楽しんで行って頂けると私達も嬉しく思います。
本日はインビザラインの歯並び改善の進み方についてお話ししました。
当院では年間に数多くの患者様にインビザライン治療を選んで頂き、喜んで頂いております。
歯並びについて相談したい方はぜひ当院までご相談下さい。
2022年07月23日
こんにちは、歯科医師の今野です。
このコロナ禍におけるマスク生活で、「口臭が気になる」という患者さんが増えたように思います。
口臭の悩みというのはセンシティブな悩みなのでなかなか周囲に相談できず、深刻に悩んでいらっしゃる患者さんもいらっしゃいます。
では、口臭の強い人が増えているのか、というとそういうわけではなさそうです。
「口臭」と一言で言っても、臨床的には3つの種類に分けられます。
① 自臭症(非病的口臭):
歯科的にも医科的にも病的な口臭を認めないが、患者が主観的な自覚的な臭気に悩んでいる場合。
② 他臭症:
直接的な原因となる病的問題から発生する病的口臭で悩む場合。
③ 仮面他臭症
はじめは他臭症であったが、問題となる病的口臭が完治したにもかかわらず、自臭症に陥る場合
実は口臭に悩む約80%の方は、①自臭症であり、病的な問題を持たないといわれています。
反対に、病的な問題を持つ②他臭症の方は、臭気が常に存在するために患者自身では自覚しにくく、他人の指摘を受けて受診することが多いといわれています。
こちらは口臭を主訴に来院される方の約20%未満です。
では、病的な原因のない自臭症の方は、どうして口臭に悩んでしまうのでしょうか?
それは、人の嗅覚の特徴として、一度気にしてしまうと、嗅覚の閾値が低下し、微量な臭気であっても強く気になってしまうようになる、ということが原因としてあげられます。
特に今はその臭気がマスクの中に停留するので余計に気になるのでしょう。
そもそも「自臭(自覚的・非病的口臭)」とは、治療の必要のない生理的口臭(起床時や空腹時、緊張時などに一時的に起こる口臭)や社会的容認限度内の微細な口臭であって、かつては、気にしないように説明されるか、精神的な問題として扱われてきました。
しかし、それだけでは解決されず、口を閉じがちになったり、人前で会話を控えるようになり、コミュニケーション阻害が生じてしまうこともあります。
当院では、実際に口臭がどの程度あるのか、原因物質は何かをガスクロマトグラフィーを用いて調べる口臭検査を行っています。
「自臭」であることが分かればそれだけで気持ちが楽になる方もいらっしゃいます。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。
2022年07月5日
こんにちは、歯科医師の熊澤です。
みなさんは虫歯治療後にしみる経験をしたことはありますか?
痛みはなかったのに、治療したらしみる症状が出た経験をした人もいるでしょう。
治療後にしみる原因はおおまかに2つあり、むし歯の大きさと治療時の刺激です。
まず1つ目のむし歯の大きさですが、歯の内側には痛みを感じる神経があります。
むし歯が大きくなるほど神経との距離は近くなり、しみる症状は強くなります。
2つ目の治療時の刺激ですが、むし歯の治療では高速回転させた器具を使用します。
水を出しながらではありますが、摩擦による熱刺激が神経に伝わります。
むし歯の治療中は麻酔が効いているため痛みは感じませんが、麻酔が切れてくるとしみる症状が出てくることがあります。
ただししみる症状がずっと続くわけではありません。
数日で落ち着く方もいれば数カ月かかる方もいます。
しみるくらいなら治療しない方が良かった!と思う方もいるかもしれません。
むし歯の中には痛みもなくジワジワと進むものもあります。
気づかず放置することによってズキズキとした耐えられない痛みに変わり治療が大掛かりになる可能性もあります。
むし歯は早期発見・早期治療が大切です。むし歯を見つけたり、痛みを感じたりしたら早めの受診を心がけましょう。
次回はしみる症状が落ち着いていく原理についてお話していきます。
2022年06月13日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
本日は当院が認定されたインビザラインのランクについてお話しさせて下さい。
インビザラインは医院ごとに会員ランクが設定されており、昨年、当院はブラックダイヤモンドプロバイダーという上位ランク歯科医院に認定されました。
ブラックダイヤモンドプロバイダーというランクは、年間インビザライン治療数が多い歯科医院に送られる称号で、全国的に見ても珍しいインビザラインの上位ランクです。
当院の歯科医師は、より良い治療を実践できるよう様々な勉強会に参加して、日々研鑽を積んで努力しております。
その結果、多くの患者様にインビザラインを選んで頂き、治療を通して喜んで頂けていることを嬉しく思っております。
インビザラインは、患者様ごとに問題を整理し、診断し、その方に合わせた治療計画を0.1ミリ単位で作成する必要があります。
そこで大事になるのが、インビザライン治療が可能かどうかの診断能力や治療計画の正確さです。
当院では、インビザライン治療の経験豊富な歯科医師が患者様ごとに合わせた計画を作成し、治療を行なっております。
もちろん、インビザラインの適応にならない方や難易度が高い方もいらっしゃいますが、ご自身の歯並びが気になる方、相談したい方は是非ご連絡下さい。
皆様のお力になれればと思っております。
2022年06月3日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は当院がお勧めしているマウスピース矯正のインビザライン(invisalign)についてお話します!
定期的に更新させているこのブログでも、インビザラインはこういう治療だよ!痛くないよ!目立たないよ!という話は何度かさせていただいていますが、本日は少し角度を変えてインビザラインを語ります。
インビザラインが痛くなくて、目立たないのは分かったけど、じゃあ、実際にどういう人がやってるの?と思いませんか?
そこで、本日はみなさんに一番分かりやすく説明するために、実際にインビザラインで歯並びが綺麗になった有名人・芸能人をご紹介しようと思います!
・EXIT兼近(芸人)
・アンガールズ田中(芸人)
・道端ジェシカ(モデル)
・Hey!Say!JUMP八乙女光(ジャニーズ)
・加護亜依(元モーニング娘。)
・中野美奈子(アナウンサー)
・ジャスティンビーバー(歌手)
・トムクルーズ(俳優)
・セリーナウィリアムズ(テニス選手)
実際にこの人たちに僕が治療を行ったわけではないので、確証はありませんが、ご本人のブログなどから僕が調べた限りでは、みなさんインビザラインもしくは他のマウスピース矯正を行なっている可能性がかなり高そうです!
ここに挙げた人たちはごく一部で、芸能界でも今かなり流行っているようで、多くの人が治療中だそうです。
世界中で最も選ばれているマウスピース矯正であるインビザラインは、日本だけでなく、世界で活躍する有名人・芸能人も行っています。人前に出ることが多い彼らが仕事を続けながらも、歯並びの治療を同時進行で行えていることから、インビザラインがいかに目立たないのかがよく分かりますね!
去年、米国のメジャーリーグでMVPに輝いた大谷翔平選手もインビザラインを行なっているらしいです。
160kmの速球を投げて、ホームランを打ちまくった大谷選手も行なっているとなれば、部活やスポーツをやっている人も心配なく運動しながらインビザラインで歯並びを綺麗にすることが出来ますね!
スポーツだけでなく、楽器の演奏などもインビザラインなら問題なく行えます!
芸能人は歯が命!というフレーズが昔のCMで流行りましたが、歯を大切にするのは芸能人も私たちも同じです!
綺麗な歯並びは見た目だけでなく、むし歯や歯周病になりにくいという良い点もありますので、歯並びにお悩みの方はまず一度ご相談ください!
2022年05月13日
こんにちは、歯科医師の伊藤です。
2022年度もよろしくお願い致します。
本日は最近相談が増えている「受け口」についてお話しをしていきます。
受け口とは下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせのことを言います。
下顎前突(かがくぜんとつ)や反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれることもあります。
受け口の原因は様々なものがあります。
遺伝的なものもありますが、こどもの頃の癖が原因になることもあると言われています。
受け口の状態を放置すると見た目だけではなく、噛み合わせも悪い状態が続くため負担が歯にかかり、歯が長持ちしなくなるというデメリットもあります。
受け口の治療は難しいことが多く、骨格に原因がある場合などは通常の矯正治療だけでは解決できないこともあります。
しかし、全てが難しいわけではなく、当院が行っているマウスピース矯正治療「インビザライン」を用いて治療できる場合もたくさんあります。
私達歯科医師も受け口の患者様の治療を行い、治療後に喜ばれる姿を見ると毎回非常に嬉しく思います。
ご自身の口の中で悩みがある方や解決したい部分がある方はご相談頂ければ、状況に応じた説明を致しますのでお気軽にご相談下さい。
よろしくお願い致します。