2023年03月4日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
歯並びは子どものうちに治しておいた方が良い!
ということを聞いたことがある方はいらっしゃいますか?
矯正治療をいつからやった方がいいのか?というのは、いろいろ意見があるところですが、早めにお子さんの歯並びがどういう状態なのかを歯医者さんで確認してもらって、いつ頃から始めた方が良いかを把握しておくことがとても大切です。
当院には歯並びの相談でたくさんの方がいらっしゃっていただいていますが、中には通っていた歯医者さんでは、まだ矯正しなくて大丈夫!このまま様子を見ましょう!などと言われて様子を見ていたら歯並びがすごく悪くなってしまったという方も多くいます。
ざっとですが僕なりの目安としては、5〜10歳くらいのお子さんであれば、
・前歯が重なって生えてきている、ガタガタ
・上のはと下の歯が逆さまになっている(受け口)
の場合は早めに治療が必要です。
また、意外と気がつかないのが、
・隙間なくキレイに並んでいる
です。
5〜10歳くらいのお子さんは子どもの歯(乳歯)が残っています。
一般的に子どもの歯は大人の歯(永久歯)よりも小さいため、この時期に隙間がなくキレイに並んでいる場合には、一見キレイで問題なさそうでも、その後子どもの歯が抜けて、大きな大人の歯に生え変わるタイミングでガタガタの歯並びになってしまう可能性が非常に高くなります。
いずれにしても、お子さんの歯並びが現時点で問題ないのか?
このままにしておくとどうなりそうなのか?という確認のためにも早めに一度歯医者さんでは歯並びの確認をしてもらうことが大切です!
当院では、
・5歳ごろからの予防矯正
・5〜10歳くらいの小児矯正
・12歳以降の成人矯正
など、お子さんから大人までその時期に応じたベストな矯正治療のご提案を行っておりますので、気になる方はまず一度ご相談ください!
2023年02月6日
こんにちは、歯科医師の高橋です。
本日は口臭シリーズ最終回になります。
最終回の本日は『口臭の治療』についてです。
口臭について三回に渡ってお話してきましたが、ここで一度口臭の原因について復習していきます。
①口腔内疾患
歯肉炎・虫歯・歯垢・歯石・合っていない被せ物・プラスチックの被せ物・口内炎・口腔癌・舌苔(舌の汚れ)
②全身疾患
糖尿病・尿毒症・肝硬変・トリメチルアミン尿症・消化器(胃や腸)疾患
③生理的口臭
起床時・空腹時・緊張時
この中で歯医者で治療できるのは①になります。
この中で主要な原因は歯周病・舌苔になります。
歯周病は歯磨きだけでは治らない病気です。
ご自身でのケアではとりきれない汚れがたくさんありますので歯科医院での定期的な管理が重要になります。
かかりつけ歯科医をみつけてください!!
舌苔は??みなさん舌ブラシをご存知でしょうか?
舌をお掃除する用品が最近では薬局などで販売されています。
毎日一回で十分ですので舌のお掃除をするようにしてください。
合っていない金属の被せ物やプラスチックの被せ物は歯垢(汚れ)がつきやすくなります。
ここに溜まった汚れが口臭の原因になっている場合もありますので歯医者さんで確認してもらいましょう。
作り直しや汚れがたまりにくい素材に作り替えてみるのもいいかもしれません!!
マスク生活の今、口臭に頭を抱えている人がいらっしゃるかもしれません。
口臭の改善はもちろんですが、これを気に口腔に興味を持っていただき、口腔内の健康さらには全身の健康も維持していきましょう!!
2023年01月6日
皆さん、こんにちは。歯科医師の平形です。
朝晩も冷え込み、私も日に日に、暖房に頼りっきりとなり、その分”乾燥”とも戦う日々にございます。
皆さんは何かの『乾き』にお悩みではないでしょうか?
私は”ドライアイ”で、夕方になると症状に苦しむこともあります。同じお悩みの方もいらっしゃることと思います。
また、患者さんから『口の乾き』について相談されることも度々ございます。
目の乾きは涙、お口の乾きは唾液が影響していますが、どちらも体内の水分量と関係します。
1日の水分の摂取量の目安として、「2リットルのお水を飲んでね」という目標をよく耳にすると思います。
実は、一般的な唾液量も1日に1.5リットルほどになります。
ほかにも尿や汗、涙・・・水分はあらゆるところで必要になるため、もともとの水分の摂取量が足りなければ、至るところで、枯渇して、カサカサしてきてしまうわけです。
唾液量が少ないと、滑舌が悪くなります。ヒリヒリしたり、ネバネバするような感覚がある方もいらっしゃいます。
そして唾液には、お口のバランスを整える機能があります。そのため、唾液量が少ない人は、むし歯や歯周病が進行することも考えられます。
もちろん、唾液量の低下は水分量による影響だけでなく、加齢や病気も原因として挙げられます。
唾液線を刺激するマッサージもおすすめしておりますので、こちらは次回の私のブログでお伝えできれば、と思います。
これからの季節、皆さん寒いとなかなか水分を摂取することに意識が回りにくくなるものです。
水分が足りなければ、なにも乾燥するだけではなく、高血圧や脳梗塞のリスクにもつながります。
いつもより少し意識をして、コップ1杯をプラスして飲む習慣をつけてみると、体内の水分バランスが整えることが出来るかもしれません。
そんな日常の小さなきっかけから、皆さんの健康をサポートさせていただければと思います。
今、この文章をPCで打ち込む自分の指を見たら、ささくれが見つかりました。
アルコールでの手指消毒が生活に定着しているこの時代では、ハンドクリームも手放せませんね。
乾燥を好むウイルスたちに打ち勝つためにも、しっかり保湿していきましょう。
2022年12月24日
こんにちは、歯科医師の高橋です。
今回は口臭シリーズの第3回目になります。今回は『全身疾患と口臭』についてお話しします。
まず、口腔内の疾患と全身の疾患が関連しているというのはご存知でしょうか?
口腔内の汚れと誤嚥性肺炎の関連、歯周病と糖尿病・心疾患・早期・低体重児出産・慢性腎臓病・骨粗鬆症の関連など口腔内の健康状態がさまざまな全身疾患に関連することがわかってきています。
同じように口臭も全身疾患との関連があるんです。
具体的にいうと糖尿病・尿毒症・肝硬変・トリメチルアミン尿症などが原因で口臭が発生します。
その他にも消化器(胃や腸)に疾患があると口臭の原因になることもあります。
糖尿病では尿が特有な匂いになることはご存知の方もいるかもしれませんが、口臭もアセトン臭という特有の酸っぱい臭いになります。尿毒症ではアンモニア臭と言われる特有の刺激臭がしてきます。
このように全身疾患が原因の口臭は口腔内疾患(歯周病や舌苔、歯垢)が原因で発生する口臭とは臭いが違く特有なものがあります。
このように稀にですが口臭は全身からのサインとして現れていることもあります。
口腔内の環境を整えておくことで口臭の変化から全身疾患に気付けることもあるかもしれません。
全身疾患の予防・早期発見のために口腔内の環境を整えておくことはとても重要になります
。ぜひかかりつけ歯科医を探して定期検診を受けるようにしましょう。
次回は口臭シリーズ最終回『口臭の治療』についてお話しようと思います。
2022年12月5日
こんにちは、歯科医師の深谷です。
今回は、歯周病と全身疾患についてお話したいと思います。
歯周病とは細菌感染によって生じる炎症で、歯茎からの出血や、歯を支える骨を溶かして歯がグラグラ揺れ、やがて歯が抜け落ちてしまう恐ろしい疾患です。
30歳以上の成人の過半数が歯周病に罹患していると言われています。口臭を指摘された、朝起きると口の中がネバネバする、歯磨きの後に出血するなど、思い当たることはないでしょうか?
そんな恐ろしい疾患である歯周病は、お口の健康だけでなく糖尿病をはじめとする様々な全身疾患にも影響を与えること明らかになってきています。
歯周病の原因は、細菌の塊である歯垢です。
磨き残した食べカスを栄養に増加していきます。歯垢1mg中に、300種類1億個もの細菌が存在します。
想像するだけで恐ろしいですね。
歯垢中の細菌は、歯と歯茎の間の溝である歯周ポケット内に侵入し、炎症を引き起こし、歯茎の腫れや出血を生じます。
さらに細菌は歯周ポケット内の毛細血管を通過して血流にのり、全身に広がっていきます。各臓器で悪さをし、全身疾患を引き起こす原因になります。
また、歯茎で炎症が生じる際に、細菌から内毒素と呼ばれる化学物質が放出され、細菌と共に全身に広がり悪さをします。
歯周病が悪影響を及ぼす代表的な疾患として糖尿病があげられます。
糖尿病は、血糖値をコントロールするインスリンが充分に機能しないことで引き起こされる疾患です。
失明や腎疾患、神経損傷につながる非常に恐ろしい疾患で、日本に1000万人いると言われています。
歯垢中の細菌が放出する内毒素は、TNF-αと呼ばれる化学物質の産生を促進します。
このTNF-αはインスリンの作用を抑制するので、糖尿病の原因になります。
歯周病治療を行うことで、歯周病に起因するTNF-αの産生量を低下させ、インスリンの機能を改善し、血糖値のコントロールを良好にします。
適切な歯周病治療が、血糖値のコントロール状態を表すHbA1cの改善につながることが明らかになってきています。
その他にも、歯周病治療が様々な全身疾患のリスクを低下させることが明らかになってきています。
お口の健康を守るだけではなく、全身の健康を向上するためにも、定期的に歯科を受診することが大切です。
尾島デンタルクリニックでは、歯科医師の診断の下、トレーニングを受けた歯科衛生士が適切な歯周病治療を提供しています。気になる方は是非ご来院ください!
2022年11月9日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
本日は前回に引き続き矯正治療(インビザライン)と抜歯の必要性についてお話しいたします。
矯正治療を行う前に抜歯をしなければいけないということを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
また抜歯をするぐらいなら矯正治療はしたくないとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日はこのあたりのお話ができればよいと思っております。
まず初めに、矯正治療前に抜歯を行う理由についてお話しします。
理由の一つは「歯が並ぶためのスペースの獲得」のためです。
歯並びのがたがたが強い方の場合、抜歯をせずに矯正治療を行ってしまうと、歯が並ぶためのスペースがないため、歯に無理な力が加わって歯肉退縮や痛みの発生などのトラブルに繋がってしまう場合があります。
それを防ぐために特定の歯の抜歯を行い、スペースを作ることで安全に矯正治療を進めることができるようになります。
続いて、「抜歯をするくらいなら矯正治療をしたくない」という方に向けて、なぜ抜歯をしてでも矯正治療を行う方が良いのかについてお話しいたします。
その大きな理由は、矯正治療をしないことのデメリットが抜歯をすることのデメリットよりも大きいということです。
具体的には、抜歯をせず矯正治療もしないまま過ごすことと、抜歯をしてでも矯正治療をしてきれいな歯並びを獲得することの2者には、将来的な歯の持ちや健康に大きな差が出る可能性があるということです。
歯列不正(悪い歯並び)があるまま過ごすと将来歯を失う可能性が高くなると言われています。
その歯列不正を早い段階で改善してあげるための一つの方法として抜歯を選択することで、その他の歯の長期的な健康につながる可能性が高くなります。
以上のような考えのもと、矯正治療においては必要に応じて抜歯を選択することがあります。
一方で、抜歯をしなくても良い場合はなるべく抜歯を避け、患者様への負担を軽減できるよう考えて丁寧に治療計画を作成しておりますし、抜歯をせずに矯正治療を行える方の割合の方が多いくらいですので安心してご来院ください。
当院では様々なパターンを作成し、患者様との相談のもと最終的な治療計画を完成させております。
抜歯が不安な方も、是非一度ご相談ください。
お待ちしております。
2022年10月15日
こんにちは。歯科医師の西澤です。
少しずつ寒くなり、何となく鼻が詰まっているように感じる日もでてきました。
鼻で呼吸がしづらいとどうしてもお口で呼吸してしまいますよね。
テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、勉強をしているとき、お子さんのお口、開いていませんか?
お口が開いていると、お口が乾燥して虫歯ができやすかったり、風邪をひきやすかったり、様々な影響が出てきますが、実は歯並びにも影響してくるのです。
メカニズムを説明していくと、歯は唇と舌のバランスで均衡が取れた場所に歯が並んできます。
お口が開いていると唇の力が弱くなる、舌がダランとして下の歯に付くので、上顎は唇に押されて前方に成長せず、下方に成長してしまうので鼻の下が長いような、よくガミースマイルと呼ばれるようなお顔になってしまうことがあります。
お口が開いてしまう根本的な原因としては、唇の筋肉が弱い、鼻炎でそもそもお口でしか呼吸ができない、猫背で肺が大きく膨らまないので一気にたくさん酸素が吸えて楽な口呼吸になってしまう、など様々です。
根本的には舌やお口まわりの筋肉の使い方を知らないだけであることが多いので、正しい使い方を学習できれば改善することができるかもしれません!
お子さんの成長が残っている時期に正しい使い方を学ぶことができるとより効果が出やすく、大人になっても忘れずに定着して、長期に渡り歯並びも安定しますので、お子さんのお口が開いている瞬間を見かけた方は早めにご相談下さい。
2022年10月7日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回はマウスピース型矯正治療であるインビザラインと抜歯の関係についてお話しします。
矯正を始める際には必ず抜歯をしなければいけないのかな?痛くないのかな?と考える方が多いのではないでしょうか。
実際に当院に相談に来て頂く患者様の中にも抜歯をしたくない、抜歯するなら矯正をやめようと思う、という方もたくさんいらっしゃいます。
確かに歯を抜くということは、怖くて不安が大きいと思うので、私達歯科医師も患者様のお気持ちはすごく理解できます。
そのため、当院ではなるべく抜かない矯正治療を行えるようにお口の状態を診断し、計画を考えるように配慮しています。
しかし、中には抜歯をしないと綺麗な歯並びを達成できない方もいらっしゃいます。
そこで今回は簡単ではありますが、抜歯が必要になる場合、ならない場合についてお話しできればと思います。
抜歯が必要になる場合は、下の3パターンです。
①ガタガタが強い場合
歯のガタガタ(叢生)が強い場合は抜歯をすることで隙間を作り、ガタガタを治すように歯を並べる必要があります。
②上下の歯のバランスが悪い場合
上下の歯の本数が違ったり、上の前歯が下の前歯より大きく前方に出てしまっている場合などは抜歯が必要になる場合があります。
③親知らずが邪魔をしている場合
矯正治療の邪魔をしている親知らずがある場合は抜歯が必要になる場合があります。
上の3パターンの場合は基本的には抜歯が必要になることが多いですが、必ずという訳ではありません。
矯正治療には一人一人に合わせたゴールがありますので、抜歯をした場合しなかった場合などのシミュレーションを出して詳しく相談し、治療方法を検討することも可能です。
抜歯がネックで矯正治療を諦めてしまっている方も実は抜歯が必要ない場合もありますので、歯並びで気になる部分がある方や相談したい方はぜひご連絡下さい。
お待ちしております。
2022年09月26日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回は「インビザラインとゴムかけ」についてお話しします。
インビザラインとはマウスピース型の矯正治療のことで、当院ではありがたいことに多くの患者様にインビザラインを選んで頂き、毎日治療を行っております。
インビザラインはマウスピースを装着するだけで歯並びが改善していく場合が多いですが、マウスピースの他にゴムを使用する場合が稀にあります。
具体的にはマウスピースを装着した後に、白い目立ちにくい小さなゴムを歯の表面につけているボタンに患者様自身に引っかけてもらって使用します。
もちろんこのゴムをかけたとしてもお口を開けて会話もできますし、痛みや違和感もほとんどないので生活に支障をきたすことはありません。
このゴムかけを行う目的は以下の通りです。
一つ目は、例えば上の前歯を後ろに引っ張りたい時などに、マウスピースだけの力だと引っ張る力がうまく歯に伝わらない場合がありますが、ゴムかけを行うことで効率的に前歯を下げることができるようになります。
この目的でゴムかけを行います。
二つ目は、奥歯を咬ませたい時です。インビザライン治療の途中で奥歯が咬みにくくなった際などに、奥歯同士をゴムで引っ張ることで奥歯をしっかり咬ませることができます。
以上のように歯並びの状況によっては、マウスピースだけではなく、補助的なゴムを使用することでより良い歯並びに改善していく場合もあります。
当院では、その患者様にあった最適な治療法を選択し、お口の状況を細かく分析し、精密な治療計画を立てることを実践しております。
今回はインビザラインにおける治療法の一種を説明いたしました。
歯並びのことで気になる部分がある方はぜひご相談ください。
お待ちしております。
2022年09月1日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回はマウスピース矯正インビザラインの歯並び改善の進み方についてお話しします。
まず治療期間についてです。
歯を動かす治療期間は1年前後のことが多いです。
もちろん、抜歯の有無や難易度により治療期間は変化しますが、平均して1年前後になります。
続いて歯並び改善の進み方についてです。
インビザラインでは、まず初めに奥歯の歯並びから変化していくことが多いです。
「拡大」といって左右の奥歯の距離を広げたり、奥歯を後ろに動かすことで前歯が並ぶためのスペースを作ることから始まります。
奥歯の並びが完成したらいよいよ前歯の歯並び改善に移ります。
そのため、気になる前歯の歯並びの改善は治療後半になることが多いです。
インビザライン治療では決められたルールでマウスピースを装着していくと、計画通りに歯並びが改善していきます。
歯並びの改善にも順序があることを頭に入れながら、インビザライン治療を楽しんで行って頂けると私達も嬉しく思います。
本日はインビザラインの歯並び改善の進み方についてお話ししました。
当院では年間に数多くの患者様にインビザライン治療を選んで頂き、喜んで頂いております。
歯並びについて相談したい方はぜひ当院までご相談下さい。