2024年05月22日
皆さんこんにちは、歯科医師の深谷です。
今回は治療の中断の危険性についてお話をします。
「痛みがなくなった」、
「仮の歯で問題なくかめる」、
「回数が多くて面倒くさい」、
「仕事が忙しい」
などの理由で治療を中断してしまったことはないでしょうか?
実はそれ、とても危険です。
虫歯治療の場合、なるべく早期に治療を行うことで、歯を削る量を最小限に抑え、治療回数も費用も少なくすることができます。
虫歯治療を中断すると、虫歯がどんどん進行し、やがて神経にまで広がり、何もしていなくても痛みを感じるようになります。
神経まで虫歯が広がると、根の治療が必要になり、治療回数や費用が増えます。
また、ご自身の歯を削る量も多くなります。
根の治療を中断すると、細菌が根の先端の方まで広がります。
根の先端まで細菌が到達すると、歯茎が腫れて痛みがでたり、膿がでたりします。
最悪の場合、抜歯に至ります。
歯周病治療も同様で、細菌が歯を支える骨にまで広がると抜歯になる可能性があります。
歯を1本でも失うと、インプラントやブリッジ、入れ歯など、より期間や費用のかかる治療が必要になります。
いずれにしても治療途中で通院をやめてしまうと、取り返しのつかない状態になり、後々さらに大変な治療が必要になってしまうので、根気よく通院しましょう。
当院の歯科医師、歯科衛生士、スタッフが全力でサポート致しますので、一緒に頑張りましょう!
2024年04月24日
こんにちは。歯科医師の平形です。
皆さん、歯科も訪問診療があることをご存知でしょうか?
私たち、尾島デンタルクリニックは毎日医院を飛び出し、患者さんがご入居なさっている施設やご自宅に伺い、診療を行っています。
尾島デンタルクリニックでは、”むし歯”治療、”入れ歯作り”はもちろんのこと、”レントゲン写真の撮影”や”歯の根っこ”の治療、”被せ物”等、外来とは変わらない治療を行うことができますので、ぜひご相談ください。
さらに、お食事やおしゃべりに欠かせないお口の機能の維持・向上を目指しており、今後の訪問診療では1番大切な分野と考えています。
そして、患者さんの健康をサポートするためには、我々だけでは叶いません。
以前もこのブログに書きましたが、当院では地域の多職種の方々との連携を目指し、勉強会を実施しております。
今年の2月に3回目を終え、次回は6月を予定しております。
看護師、ケアマネジャー、社会福祉士、介護士、理学療法士……多くの職種の方と意見交換をし、太田市を中心に地域全体をチームとして、活動していけたら、と思います。
現場での医療・治療も大事にしていますが、その上で、制度やシステムの中でチームとして向き合うことが出来ることもあると思っていますので、ご協力頂けたら幸いです。
現在の勉強会は会議場をお借りして、開催させて頂いておりますが、日頃から訪問診療先の施設のイベントとして開催することもあります。
ご希望ある場合は、ぜひいつでもお声がけ下さい。
2024年03月18日
こんにちは、歯科医師の伊藤です。
今回はマウスピース矯正「インビザライン」の通院回数について記載していきます。
インビザラインの特徴として通院回数が少なくてすむというメリットがあります。
▪️通院回数が少なくて済む3つの理由
理由①「治療計画が明確」
インビザラインは治療計画が明確です。
マウスピースを何枚使用してゴールするか、何枚目で来院して頂き調整が必要か、など最初から計画が明確に決まっています。
そのため、決められた時期まではご自宅で交換して頂く流れになります。
理由②「計画の精度」
ありがたいことに、当院では毎年矯正治療を選んで頂く患者さんが非常に多く、経験値も非常に多いと自負しております。
インビザラインに関しても、正確な計画を作成し、治療計画の安全性に最善の配慮をしております。
危なくなく、治療を早く終えられる精度を第一優先にこだわっております。
理由③「効率的に進められる仕組み」
当院は従業員数も多く、受け入れ体制も整っております。
なるべく通院回数を減らせるように、またお待ち頂く時間が少なくなるようにバックアップさせて頂きます。
▪️具体的な通院回数
インビザラインは開始するまでには型取りや計画の確認のために数回来院して頂く必要があります。
治療が開始すると2〜3ヶ月に1度の来院をして頂き、確認しながら進めていく場合が多いです。
毎月の調整が必要ないため、費用も押さえられますし、お忙しい中来院にかかる負担も減らせる治療だと考えております。
▪️最後に
インビザラインはしっかり使用して頂ければ、スピーディーに来院回数少なく治療できる治療法です。
経験豊富な知識と技術でお待ちしておりますので、ご興味がある方やお話を聞いてみたい方はご連絡下さい。
2024年02月19日
こんにちは、歯科医師の大藤です。
突然ですが…だれしも子供のころは乳歯があり、ぐらぐらして抜けて、大人の歯に生え変わってきたと思います。
とはいえ、乳歯のころのこと、覚えていらっしゃいますか?
ご自身もあった経験のはずですが、お子様の乳歯のこと、わからないこと多いですよね。
今回は、意外と知らなれていない乳歯の特徴について、お伝えしようと思います。
乳歯は、番号でいうとABCDEの5番目まであり、上下左右合わせて20本生えます
(もともとない場合やくっついて生える場合もあります)。
生まれる前から顎の骨の中で歯のもとになるタマゴはできていますが、実際に生えてくるのは生後6か月ごろからです。
まず下の1番目の前歯(A)から生え始めます。
10か月ごろに上の前歯(A)が生え始め、1歳ごろには2番目の前歯(B)も出てきます。
1歳6か月ごろに前から4番目(D)の奥歯が生え、2歳ごろに3番目の前歯(C)、2歳6か月ごろに一番奥の歯(E)が生え、すべて生え揃います。
番号でいうと、A→B→D→C→Eが一般的な順番で生えます。
もちろん、順番や時期は個人差がありますので、必ずしもこの順序というわけではありません。
そして、4歳ころから乳歯の根っこが後ろにいる永久歯(大人の歯)に吸収され始め、6歳ころからグラグラし始め、生え変わりが始まります。
乳歯の特徴は、永久歯に比べて歯の長さが短いことや、青白い色をしていることなどがありますが、最も注意しないといけないことは、むし歯になりやすいこと、一度むし歯になると進行が速いことです。
乳歯は、歯を構成している層の厚みが薄く、歯の質自体の硬度が低い(脆い)です。
そのため、砂糖など歯を溶かす作用があるものの摂取回数が多いと、表面が簡単に溶け、あっという間にむし歯になってしまいます。
また、自覚できる症状が不明確で、初期の段階で発見することが難しいという問題もあります。
むし歯になってしまった場合は、まずは削って取り、材料で修復する治療をしますが、進行すると、神経を取る治療が必要になったり、最悪の場合永久歯に影響が出ないように抜歯をしなければならなくなったりすることもあります。
『むし歯になってもいずれ生え変わるんだからいいんじゃない?』と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし…乳歯には大事な役割があります。
もちろん、歯なので食べ物を噛むことができるようになり、栄養素の吸収を助けてくれます。 これだけではありません。
よく噛むことで顎が発達して顔の形も整います。 乳歯があることで舌を正しい位置に置けるようになり、正しい発音の機能も身に付きます。
そして、もう一つ大事な役割として、永久歯の生えてくるスペースを維持するという役割があります。
乳歯がなくなったり、大きく形が変わってしまったりすると、永久歯が生えるスペースが少なくなり、将来歯並びが悪くなったり、それが結果的に顎の発育に影響を及ぼすこともあります。
ネガティブなことも言いましたが…日々のブラッシング、歯医者さんでの定期的な検診を心がけていれば、もちろん予防をすることができます。
いずれ抜けるんだから、と乳歯を軽視するのではなく、大人になるための大切なステップとして日頃からの定期的な予防、早期発見・早期治療をしていきましょう!
何かわからないことや、知りたいことがありましたら気軽にご相談ください。
2024年01月18日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は歯を失ってしまった時の治療法についてご紹介します!
そもそも歯を失わないことが大切ですが、大きなむし歯や歯周病、噛み合わせ、事故や怪我などさまざまな理由によって歯を抜かなくてはいけない場合があります。
歯を失った場合の治療は主に3つです。
①義歯
②ブリッジ
③インプラント
それぞれメリット・デメリットがありますが皆さんがどうなりたいか?によっておすすめするものが変わります。
「見た目が綺麗になりたい」のであれば、
インプラント>ブリッジ>義歯
「歯を削りたくない」のであれば、
インプラント>義歯>ブリッジ
「取り外さないもの」であれば、
インプラント、ブリッジ>義歯
「費用が安いもの」であれば、
義歯>ブリッジ>インプラント
というように患者さん自身が大切にしたいものによって選択肢が変わります。
お口の中の状態や全身の健康状態によっては選択できない場合もあります。
また、歯を抜いたまま放置してしまうと治療自体も難しくなってしまう場合もありますので、もし歯が抜けたままになっている部分がある方は一度早めに歯科医院へ受診して自分に合った治療法の相談を受けることをおすすめします!
当院では患者さんに一人ひとりに合わせた最善の治療を一緒に考えます。お悩みのことがあればぜひお気軽にご相談ください。
2023年12月12日
こんにちは。歯科医師の深谷です。
だんだんと寒くなってきましたが体調に気を付けていきましょう。
今日は食生活と歯ぎしり・食いしばりについてお話をします。
歯がかける、起床時にあごがこわばっている、夕方になると頭痛がする等の経験はありませんか?
これらの症状が頻繁に生じる方は、歯ぎしり・食いしばりをしている可能性があります。
そもそも歯ぎしり・食いしばりはブラキシズムと呼ばれ、以下の3つに分類されます。
1.グラインディング:歯をギリギリ擦り合わせること
2.クレンチング:歯をグッと食いしばること
3.タッピング:歯をカチカチ噛み合わせること
上記の歯ぎしり・食いしばりがあると以下の健康リスクが高まります。
1.歯がかける
2.虫歯、歯周病
3.顎関節症
4.頭痛、肩こり
歯ぎしり・食いしばりは、お口の健康だけではなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすため、早期に改善することが重要です。
歯ぎしり・食いしばりを生じる主な原因はストレスと言われていますが、普段の食生活も影響しています。
特に就寝前に糖質の多い食事を摂るとリスクが上がります。
就寝前に糖質の多い食事を摂ると、食後に上がった血糖値が睡眠中に一気に下がります。
それを回復させるためにアドレナリン等のホルモンが分泌され、血糖値が一気に上がり、血糖値の乱高下が起こります。
これがストレスになり、交感神経が優位になって、歯ぎしり・食いしばりの原因になります。
歯ぎしり・食いしばりの改善のためには、まず、普段のストレス度合いをチェックし、生活習慣の改善が必要です。
それに加えて、食事内容や食事のタイミングを見直していきましょう。
これらを意識することで、歯ぎしり・食いしばりだけでなく、全身の健康状態の改善にも繋がっていきます。
当院では管理栄養士による栄養指導もおこなっております。
ご自身だけでは改善が難しいと感じる方は、是非ご来院ください。
2023年11月27日
こんにちは、歯科医師の伊藤です。
「インビザライン治療を行う際に、良い歯科医院の選び方はありますか?」
このような質問を受けることがあります。
今回はこの質問に対して私が考える回答をさせて頂きます。
1.経験値
インビザライン治療の成功や効果を確保するためには、経験豊富な専門家による適切な診断と計画が重要です。
経験を積むほど歯の動きに合わせた適切な治療計画を立てることが可能になります。
2.カウンセリング
歯並びも個人差があるため、治療を受けるために十分な時間を取り自分のお口の状態に合わせたカウンセリングを行ってくれる歯科医院がおすすめです。
歯科医師が歯の状態を評価し、治療の適応性や予想される結果について詳しく説明してくれるでしょう。
3.最新設備
インビザライン治療を行う場合、まず歯のスキャンを取得し、そのデータを元にアライナーをカスタマイズして作成します。
最新のスキャン設備や適切なレントゲン診断など、事前の診断を適切に行なってくれる歯科医院がおすすめです。
適切な医療環境で治療を受けることで、安全で効果的なインビザライン治療を受けることができます。自身の歯の状態に合わせた最善の治療を受けるために、信頼性のある歯科医院を選ぶことが大切です。
歯並びでお悩みの方はご相談頂ければ経験豊富な歯科医師が適切な治療方法をお話し致します。
いつでもお気軽にご相談下さい。
お待ちしております。
2023年10月16日
こんにちは、歯科医師の西澤です。
酷暑も終わり、過ごしやすい季節になりましたね!
紅葉の時期には榛名湖に紅葉狩りにいきたいと思っています!
榛名湖といえば高崎市…
実は!
2023年11月1日に医療法人社団 絆尚会 尾島デンタルクリニックグループ4院目となる
「高崎おとなこども歯科・矯正歯科」が高崎オーパ8Fに開院いたします!
(東京中央美容外科(TCB)様の隣です。)
駅直結の建物なので、電車での通院も便利な立地となっています。
他3院と同様に、矯正治療(インビザラインによるマウスピース矯正を含む)、インプラント、審美歯科、歯周治療、等、同じ治療を行っております。
Instagramでも情報を発信していきますので、是非チェックしてみてください!
絆尚会の各個室は担当者がデザインし、1部屋ずつテーマが違うのですが、今回の高崎オーパ院も絆尚会らしく、今までにないオリジナルのお部屋に仕上がっていますので、高崎に来た際は是非お立ち寄りください!
2023年09月20日
皆さんこんにちは、歯科医師の平形です。
尾島デンタルクリニックが訪問歯科診療を行っていることはご存知でしょうか?
当院では月〜金曜日まで全7チームで訪問診療を行なっています。
もちろんむし歯治療や入れ歯の製作も行いますが、歯科衛生士が口腔機能維持・向上を目指したプロケアも行っています。
外来にいらっしゃって頂くことが難しい方々のご利用なさってる施設やご自宅にお邪魔させていただき、診療しております。
より多くの人のお口の中の機能回復を目指し取り組んで、10年になります。
ただ、訪問歯科診療を行なっている歯科医院は全国的にも20%前後と言われています。
どんなに私たちが強い気持ちで取り組んでいても、実際に訪問診療による歯科治療を希望されている全ての方々のお口を確認するのことは、残念ながら叶いません。
そこで6月30日に、太田商工会議所にて、地域の高齢者利用施設のスタッフの方々やケアマネージャーさんにお声がけさせて頂いて、多職種連携集合研修会を開催させて頂きました。
お忙しいであろう夕方の時間帯にも関わらず、たくさんの方にお集まり頂き、訪問歯科について知って頂くきっかけになっただけではなく、意見交換の場でも積極的にお話頂いて、我々がこれからどんなふうに診療に向き合っていくのか、という新しい形の課題も見つかり、とっても勉強になりました。
ご参加頂きました皆さま、ありがとうございました。
我々が目指している歯科診療は、単に歯科治療を行なってくるのではなく、患者さんの、そして周りのサポートしているご家族や介助者の皆さまのお気持ちに寄り添い、その上で歯科医療従事者として出来る限りのことで関わっていきたい、という形です。
お痛みのある場所やお困りの事を単純に解決するだけに留まらず、患者さんの生活をサポートする一員として仲間に入れて下さったら、嬉しいです。
現在20%と低い割合ではありますが、これからの日本を支える大切な分野と考えおります。
これからも尾島デンタルクリニックの訪問歯科チームは患者さんたちと真摯に向き合い、未来へつながる医療に励んでいくために頑張ってまいります。
訪問歯科診療についてのお問いわせはいつでもお待ちしております。
2023年08月21日
こんにちは、歯科医師の大藤です。
暑い日が続いていますね。夏バテや疲れを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
疲れが溜まったときに、ふと「痛っ」と感じお口の中を鏡で見ると大きな口内炎が、、、なんて経験をしたことがあるのではないでしょうか?
口内炎があると、お食事が思いっきり楽しめず、つらいですよね。
口内炎は多くの方が経験したことがある疾患です。しかし、一口に口内炎といっても、実ははっきりとした原因は分かっておらず、様々な種類、原因があると言われています。
ビタミン不足や睡眠不足、ストレス、免疫力の低下によるウイルス感染、ホルモンバランスの乱れ、ブラッシングによる損傷や粘膜を傷つけやすい歯並び、なかには服用中の薬剤や全身の疾患によりできるものもあります。
直径0.3~1㎝程度の円形または楕円形で、灰白色または黄白色の膜に覆われ、縁が赤くなって痛みを伴います。
口内炎ができてしまったら、残念ながら治るのを待つことにはなりますが、治りを促してくれる方法をご紹介していきます。こちらは、口内炎の治りを促進してくれますが、もちろん予防にも繋がりますので、まだできていないという方やよくできてしまうという方にも参考になれば幸いです。
まず、口内炎ができるのは頬粘膜や舌、歯茎ですので、粘膜の清潔と強化を意識し、ストレスに負けない身体を作るための栄養を摂取すると良いです。
粘膜の清潔に重要なのは、何よりも日々のブラッシングです。食後や就寝前のブラッシングはもちろん、なるべく毎回隅々まで丁寧なブラッシングを心がけましょう。口内炎ができている部分には刺激が加わらないよう力を入れすぎず、優しく磨きましょう。
粘膜の強化には、栄養素が深くかかわると言われ、中でもビタミン群の摂取が効果的です。特に、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCの多い食材が特におすすめです。
・ビタミンA:皮膚や粘膜の健康維持
(含まれる食材)レバー、カボチャ、ニンジンなど
・ビタミンB2:粘膜の保護
(含まれる食材)レバー、ウナギ、納豆、アーモンドなど
・ビタミンB6:皮膚や粘膜を生成
(含まれる食材)カツオ、マグロ、鮭、鶏肉、玄米、バナナなど
・ビタミンC:抗ストレス作用
(含まれる食材)ブロッコリー、柑橘、緑茶など
このほか、口内炎に対する生活習慣のアドバイスとしては、お酒やたばこを控えることや、女性の場合は鉄分の多い食材の摂取を心がけるとより良いです。
歯科医院では塗り薬としてステロイド系の軟膏などを処方することもありますが、自分自身を労わることが予防、治癒への一番の近道です。
いかがでしたか?口内炎ができてしまったら、まずは自分の生活を振り返り、十分な休息を取って、厳しい暑さの夏を乗り越えていきましょう!