2020年01月13日
こんにちは。歯科医師の平形です。
先日、上野で開催されている「ミイラ」の特別展に出かけてきました。世界から貴重なミイラが何点も運ばれていることもあり、平日でしたが大変込み合っておりました。
やはり職業柄、ミイラさんたちのお口の中が気になってしまうものですが、実は歯は重要な資料のようでした。
そのミイラさんの年齢、いつ頃のものなのか、どのような保存状態だったのか、など様々なことを判断するのにとても役立つということでした。
確かに、実際、毎日たくさんの方々のお口の中を拝見しておりますが、100人いたら100通りで、同じ状態の人はいません。
歯ブラシは歯磨き粉も、一人一人合うものがあります。尾島デンタルクリニックの歯科衛生士たちは、皆さんとお話させていただいて、オススメのものを紹介してくれます。
ぜひ相談してみてください。
せっかく上野に行ったので、動物園にも行ってきました。
肉食動物と草食動物のお口の構造も役割に合わせて全然違うんです!
私が1番衝撃的だったのは、ペンギンのお口の中ですが(笑)、何か機会がありましたら、調べてみてください。
2020年01月11日
こんにちは。
本日は痛くなかった歯にも関わらず、治療後に「しみ」「痛み」が出てくるケースについてお話しします。
*色々なケースがありますが、今回は「神経のある歯でむし歯が深かったケース」についてです。
当院にも、他院で「治療したせいで痛くなった」とおっしゃる方がいらっしゃるケースも多いのですが、ほとんどのケースは歯科医師がきちんと治療をした結果であることがほとんどです。
決して、「むし歯が残っている」「削りすぎた」などというわけではないので、ご安心下さい。
むし歯が広がっていて神経にかなり近い状態であるむし歯は、治療後の歯は、神経が近くなった分だけ口の中の刺激が神経にすぐ伝わります。
これが、治療後歯がしみる理由の一つです。
ただし、これは「第二象牙質」ができればしみにくくなります。
ですが、むし歯が神経にかなり近い歯の場合は、治療後も刺激が強く、第二象牙質の効果が及ばず、神経がやられてくることがあります。
治療をしなければ良かったという人もいるかも知れませんが、こういった症状が出てくるむし歯は治療を先延ばしにした際は、むし歯の菌に神経がやられてきます。
その際には「何もしなくても痛い」ような痛みが出てくるので、やはり治療は早くしたほうが良いのです。
では、感じている「しみによる痛み」がどうなるかです。
第二象牙質が出来てきて痛みがなくなるのが先か、刺激で神経がやられるのかが先になります。
第二象牙質によってしみなくなるまでの期間は、歯の状態や人により違います。
1~2週間から半年ぐらいまで様々です。
ですが、「温かいものでしみる」「何もしなくても痛い」といった刺激が出るほどの深さだった場合は、第二象牙質の効果に期待できないことも多いです。
その際はC2ではなく、C3として歯の神経の処置を行う必要があります。
また、日常生活のなかでしみや痛みに耐えられない時は、神経の処置を行う場合もあります。
神経の処置を行えば、感じている「しみ」「痛み」はなくなることがほとんどです。
我々歯科医師は、なるべく弱っている神経であっても、その後の回復を期待して神経を簡単には処置しません。それくらい歯の神経は大事なものです。
むし歯の処置後にしみるというのは、ほとんどのケースが歯科医師が一生懸命、患者様の神経を極力温存しようとした結果であることがほとんどです。
その点をご理解いただけると、歯科医師の一人として非常に嬉しく思います。
2020年01月7日
こんにちは。すっかり寒くなってきましたね。
皆さん風邪などは引いてないですか?
今回は歯周病の中でも特殊な歯周病の例を紹介したいと思います。
まずは親知らずの歯周病です。
「時々親知らずが痛くなることがあるんですけど」と来院される人の大半がこれです。
これは親知らずと奥歯の間に汚れが溜まることで起こります。
歯周病だけだとまだ良いですが、奥歯と親知らずの間がむし歯になっている事もあります。
こうなると治療法としては親知らずの抜歯という事になります。
親知らずを抜くと抜いた所は穴ぼこになるので、そこは深い歯周ポケットとして残る事もあります。
なので奥歯の遠い方はよく歯ブラシをしないとむし歯になったり、歯周病になったりするのです。
次に特殊な歯周病はインプラントの歯周病です。
インプラントはむし歯にはなりません。ですが歯周病にはなります。むしろ自分の歯と違い免疫が無いので歯周病には自分の歯よりも弱いと言えます。
なのでインプラントをするには自分で歯ブラシをしっかり行うことが出来ないと植える事が出来ないのです。
ただインプラントは現在ある治療法の中でベストな選択肢であることは変わりありません。
むしろデメリットは歯周病になるって事ぐらいで他の選択肢にはデメリットが多くあります。
(詳しくは別の機会に書きます)
インプラントが歯周病になると通常の歯と同じように抜け落ちてしまいます。
なのでインプラントを植えたら安心ではなく、しっかりセルフケアを行わないとですね。
今回は少し難しかったかもしれないですが、特集な歯周病について紹介しました。
何か質問があれば遠慮なく当院の歯科医師、スタッフにして下さい。
2020年01月4日
あけましておめでとうございます。
歯科医師の林崎です。
現在、尾島デンタルクリニックは年末年始のお休みを頂いておりまして、1月6日(月)からの診療開始とさせていただいております。
年末年始のお休みに関しましては、当院は人数も多く大型の歯科医院ということから、年末年始も休みをあまり取らずに交代制で行っていると思われることも多いのですが、当法人の方針として世間が休んでいるときは休むという方針であります。
当院も5年ほど前までは当院も休みは4日ほどでした。
昨今の働き方改革ではありませんが、家族のいる歯科医師、スタッフのことを考えると世間が休みの時はクリニックも休みにすることが大事と考えております。
久しぶりの友人などと会うのも楽しみにしたり、ゆっくりと旅行や寝正月で過ごすのも人生において大事なことではないでしょうか?
私も所属しております太田新田歯科医師会で年末年始も休まずに休日歯科診療も行っておりますので、そのお力も借りつつ休ませていただいております。
休んだ分、しっかり勉強して診療を行うことで地域の皆様に貢献できればと考えております。
2019年はクリニックの増設も行い、セレックシステムやマウスピース矯正の光学スキャンなどはもちろん、細かい機材も含めると本当に大幅な設備投資を行いました。
また、歯科医師、スタッフが勉強会や資格取得で全体的なレベルアップができた1年だったと思っております。
2020年は4月に大幅に人員も増えて2019年に整えた下地に上乗せしていくことになります。
急激な成長をしていることや、常に新たな取り組みを行っているため、通われている患者さんにはバタバタしている印象を与えてしまうこともあるかと思いますが、温かな目で見守っていただければと思っております。
2020年もどうかよろしくお願い申し上げます。
2019年12月29日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
すっかり寒くなり、体調を崩しやすい季節になりましたね。みなさんは体調管理大丈夫でしょうか?
さて、本日は尾島DCが取り組んでいる活動の1つである『医院見学』についてご紹介します。
医院見学とは、その名の通り、他の歯科医院さんにお邪魔して見学をさせていただく活動です。
特に当院では、日本各地場所を問わず、日本を代表する有名な歯科医院さんを中心に1年に数件伺わせていただいております。
私も今までに、北海道・新潟、兵庫、岐阜、愛知などなど、日本各地に見学に行っております。
具体的に何をしているかというと、他県のすごい歯医者さんに行って、良いところをいろいろ吸収して、尾島DCをレベルアップさせるというところが目的です。
先日も、愛知県にある有名な歯科医院さんに見学に行かせていただき、たくさんのことを学んできました。
また、こういった活動を行う中で、他の歯科医院で働く歯科医師や歯科衛生士、歯科助手など、たくさんの方とお話する機会や交流を通して意見交換することは、私にとってとても貴重な時間となっております。
おかげさまで、尾島DCにも、日本各地から他の歯科医院さんが見学にいらしていただくことも増えてきています。
見学の際にみなさまにご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、こういった活動を通して、尾島DCがさらに良い歯科医院になれるようにスタッフ一同頑張っていきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願い致します。
2019年12月25日
こんにちは、歯科医師の林崎です。
今回はマウスピース矯正の種類についてです。
尾島デンタルクリニックも力を入れているマウスピース矯正ですが、最近は種類も増えてきて多種多様になっております。
どのマウスピース矯正がいいのか?
というのは患者さんの目から見ると非常にわかりにくく、詳しい歯科医師でも全てをわかっている先生はいないくらいです。
インビザライン
クリアアライナー
アソアアライナー
スマイルトゥルー
クリアコレクト
スターアライン
キレイライン矯正
など、私がすぐに思いつくだけでもかなりの数になります。
認知度で言うと、インビザラインが一番かと思いますが、キレイライン矯正なども非常に話題になっていますよね。
この中でも
・毎回、型取りをする
・型取りは1回
という、型取りの回数の違いもあれば
・型取りは粘土みたいなもので
・型取りは光学スキャンで
といったように、型取りの違いもあります。
また、価格や費用の違いもあります。
話を戻して、「どれが良いのか?」というのは、申し上げることはしにくいのですが、私としてはやはりインビザラインが一番と思っております。
どのあたりが?と聞かれると、仕組みや症例などでいくらでもお話も出来るのですが、やはり「歯が動く」「目指すゴールに近い仕上がり」という一番大事なところで優れているように思います。
費用などもトータルで考えると、割安なことも多いです。
2019年もマウスピース矯正については色々なセミナー、勉強会に参加したり、経験豊富な先生たちとも情報交換をしました今現在の結論です。
もちろん、私も全てのマウスピース矯正を知っているわけではありません。
個人的な好みなどもあるかと思いますので、ご承知いただければと思います。
マウスピース矯正に興味がある方は、ご相談していただければ色々とお話が出来るかと思いますので、よろしくお願いたします。
2019年12月21日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回は矯正治療のメリットについてお話しします。
矯正治療というと見た目の良い歯並びをイメージする人が多いと思います。
矯正治療を行うともちろん綺麗な歯並びを手に入れることができます。
しかし、実は綺麗な歯並びの獲得以外にも様々なメリットがあるのが矯正治療です。
矯正治療を行い歯並びが改善することで実は虫歯や歯周病になりにくくなります。
歯並びが綺麗だと自浄性が働き、汚れが歯に付着しにくくなります。
また、歯ブラシでの汚れの除去効率が格段に上がり、磨きやすくなります。そのため、虫歯や歯周病を防ぐことができます。
矯正治療は若い人だけがやるものではありません。
歯周病、虫歯を防ぐためにも矯正治療を行う年配の方が増えています。
次のメリットについてです。
矯正治療を行う事でしっかりとものを噛める事が出来るようになります。
しっかりとものを噛める事で筋肉が均等に使われるたも顔貌にも良い変化が表れます。
噛み合わせが悪いと顎が痛くなる顎関節症にも繋がることがあります。
矯正治療ご希望の方は、綺麗な歯並びと適切な噛み合わせを獲得し、口元の健康から全身の健康に繋げていけるように頑張っていきましょう。
お悩みの方は矯正治療の相談を行っておりますので是非ご相談下さい。
2019年12月17日
こんにちは、歯科医師の今野です。
日頃から子供のむし歯を治療することが多いのですが、保護者の方にお子さんのむし歯について説明すると、
「それ、子供の歯(乳歯)ですか?」
とよく聞かれます。
「子供の歯です」
と言うと大抵の方が「ああ良かった」と安堵されます。
子供の歯はいずれ生え変わる歯です。
では、「子供の歯なら、むし歯になっても安心」なのでしょうか。
実はそうではありません。
子供の歯(乳歯)のむし歯を放置すると次のような様々な問題が発生します。
①痛みと噛む力の低下
乳歯のむし歯が進行すると痛みが生じて食べ物を十分に食べられなくなります。
②むし歯のリスクの上昇
むし歯を放置するとむし歯の原因菌がお口の中からいなくならないので、他の歯に新たなむし歯ができるリスクが高まります。
③大人の歯(永久歯)への影響
子供の歯のむし歯を放置して根の先に病気ができた状態を放置すると、後から生える永久歯の色や形に異常がでることがあります。
すると、永久歯もむし歯になりやすい状態になって生えてきてしまいます。また、永久歯の生える位置や方向に異常が生じます。
④歯並びへの影響
乳歯の崩壊や喪失があると、隣の歯や噛みあう歯が移動し、将来の永久歯が生えてくるスペースがなくなってしまうために、歯並びや噛み合わせが悪くなります。
⑤発音や舌運動への影響
むし歯による前歯の崩壊や喪失があると、発音の発達に影響するだけでなく、舌を突き出す癖の原因になります。
⑥全身的・心理的影響
歯の痛みや喪失により食べる量、栄養が不十分になると全身的な成長不良や免疫力の低下につながります。
むし歯の原因菌がほかの臓器に障害を及ぼすこともあります。
また、むし歯は見た目の悪さや口臭の原因になり、子供の心理に悪影響を与えることがあります。
子供の歯だからまあいいや、ではなく、子供の歯だからこそ「むし歯かな?」と思ったら歯科医院の受診をお勧めします。
子供のうちにしっかりむし歯を予防しましょう。
2019年12月12日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
朝、晩がだいぶ冷え込むようになってきましたね。
体調を崩さないように注意しましょう。
今回も前回に引き続き、実際にマウスピース矯正をはじめてみて感じたことをお話させていただきたいと思います。
先日、大学の同級生に会ったのですが、マウスピース矯正をしていることに気づかれませんでした。
歯科関係者であっても気づきにくいという点で、改めて周りに矯正していることを気づかれたくない人におすすめの治療法だと実感しました。
さて、マウスピース矯正は20時間以上装着することが必要です。
では、20時間をどのように管理しているか気になりますよね。
私は、iPhoneの「Tray Minder」というアプリを用いて、時間管理を行っています。アプリで出来るので、時間管理が簡単にできます。
マウスピースを外した後には、リマインダー機能があり、着け忘れを防ぐ事ができるため便利です。
また、マウスピースの交換日も知らせてくれるため、交換日を忘れることなく交換をすることができます。
さらに、マウスピースごとにお口の中の写真を保存することができ、時系列順に見ることができます。
歯並びが変わってくるのを自分でも確認ができ、1週間前、1か月前とどれくらい変わったかを見るのが楽しみになってきます。毎回感動が出来るのと同時に、これからも頑張ろうと思えます。
今後も、マウスピース矯正を行っている中で気づいたことがありましたら、お話をさせていただきたいと思います。
すこしでも、マウスピース矯正に興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
2019年12月8日
こんにちは、歯科医師の平形です。
尾島デンタルクリニックを道路から見てみると、大きなすべり台が目に入ると思います。
当クリニックには、キッズルームがあり、すべり台は子どもたちの1番の人気者です。
キッズルームの中には託児室もあり、平日には保育士さんたちが、治療中のお母様方の代わりにお子さんたちと一緒に待っております。
お子さんで歯医者が得意な子は、残念ながら、あまりおりません。みんな苦手で、出来れば行きたくない場所No.1でしょう(笑)
気持ちは分かります(笑)
ただ、尾島デンタルクリニックでは、お子さんたちが楽しい気持ちで通ってもらえる工夫がたくさんしてあります。お待ちしてますね。
さて、私がよくお母様方から質問受けます内容に「乳歯の着色が気になります」「生えてきた大人の歯が黄色くて気になります」と言った相談があります。
まず、子供の歯は大人の歯に比べて、組織の目が粗いです。
そのため着色もしやすいと言われています。お茶をよく飲むお子さんは、着色が見られることもありますが、歯に影響は無いので心配は要らないので安心してください。
また、大人の歯が黄色いと感じるのも同じ理由です。
組織が密な大人の歯は子供の歯よりも硬さもあり、黄色く見えます。こちらも上記同様心配いりません。
大切なお子さんの歯。気になることありましたら、いつでも相談して下さいね。