2021年04月24日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
今回は当院が行っておりますマウスピース矯正「インビザライン矯正治療」の流れをお話しします。
インヒザライン矯正治療は、まず、皆様に治療前後のシミュレーションを見て頂くところから始まります。
当院には治療のシミュレーションが出せるiTeroエレメントという機材が2台ありますので、お待たせすることなく、シミュレーションが出せます。
最初にシミュレーションを見ることで治療のゴールが分かるため喜ばれる方が非常に多いです。
続いて歯周病治療や虫歯治療を行い、矯正治療前の準備をしていきます。
矯正治療前に歯周病や虫歯を治すことは矯正治療を成功させるために非常に大切です。
その後いよいよ矯正治療がスタートします。
矯正治療はまず適切な治療計画を立てるところから始まります。
どういう流れで、どの歯から動かすか、治療期間は何ヶ月なのかなど細かく決めていきます。
実際に気になっているのは前歯でもまずは奥歯から動かす計画になることも多いです。
治療計画が決まったらいよいよ歯を動かしていきます。
マウスピースが届くので、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる突起を付けます。
このアタッチメントは白いので目立ちにくくなっています。
治療がスタートしたらマウスピースは数枚まとめてお渡しします。
患者さん自身がご自宅で決まった時間使用して頂き、適切に交換して頂くことで治療が成功しやすくなります。
全ての治療が終了後にはリテーナーと呼ばれる歯並びが元に戻らないようにする透明なマウスピースを装着します。
後戻りを防ぐために非常に重要な装置なのでしっかり使用して頂く必要があります。
以上のような流れでインビザライン矯正治療を進めていきます。
細かい部分は省略していますので、実際に始める際にはより詳しく説明を致します。
インヒザライン矯正治療はメリットも多く非常におすすめできる治療法なので、歯並びでお悩みの方がいらっしゃいましたらご相談下さい。
2021年04月14日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
今回はインプラント治療で使用する「サージカルガイド」について説明します。
サージカルガイドとは、簡単に言うとインプラント治療を安全・正確に行うための装置です。
インプラント治療を行う際に1番重要になるのが、インプラントをどこに埋めるのかということですが、このサージカルガイドを用いることによって予定した位置にインプラントを確実に埋めることが出来ます。
事前に撮影したレントゲン写真やCTのデータをもとに、どの位置にインプラントを埋め込むのが最も良いかというのを決めて、その位置に確実にインプラントを埋め込むために使用するのがこのサージカルガイドです。
これを用いれば誰が手術を行ったとしても正確な位置にインプラントを埋め込むことが出来ます。
逆に言うと、このサージカルガイドを使わないでインプラント治療を行う場合は、歯科医師が10人いたら10人とも違うところにインプラントを埋め込んでしまいますし、同じ歯科医師が行っても1回目と2回目では同じところに1mmのズレもなくインプラントを埋め込むことはほぼ不可能です。
身近なものに例えると文房具のコンパスの役割を果たしているのがサージカルガイドです。
コンパスを使って◯を描くのと、フリーハンドで◯を描くのではどちらがきれいでしょうか?一度描いた◯と全く同じ◯を描けるのはどちらでしょうか?誰が描いても同じ◯が描けるのはどちらでしょうか?
と考えると、サージカルガイドを使ったインプラント治療がとても安全なことがわかるかと思います。
当院では患者様一人一人に、また手術ごとにオーダーメイドのサージカルガイドを作製してインプラント治療を行っていますので、インプラントに怖いイメージをお持ちの方も安心して治療を受けていただけると思いますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
2021年04月8日
こんにちは、歯科医師の今野です。
春になりました。
4月は新しい仲間が増えたり、学年が上がったり、新しい環境になったりと、新鮮な気持ちになるので、わたしの大好きな季節です。
普段こちらのブログでは、患者さん向けに歯科知識について書くことが多いのですが、今日は進路に悩んでいる若者に向けて歯科という仕事の素晴らしさについてお話しさせてください。
わたしは両親が歯科医師でしたので、幼少期から歯科という仕事がとても身近に感じられました。
家の近所を歩いていると、見知らぬ女性から
「あら、歯医者さんの娘さん。いつもお母さんにはお世話になっているわ」
「お母さんに治してもらって、なんでも食べられるようになったのよ」
と笑顔で声を掛けられることもあり、子供ながらにとても誇らしかったのを覚えています。
私たちの仕事は、ただ「むし歯による痛みを取り除くこと」だけではありません。
食事すること、お話しすること、呼吸すること
そんなお口の機能を整えることでみなさんが健康で文化的な素敵な生活を送るためのお手伝いをすることだと思っています。
「お前のお母さんはすごいな、むし歯がなくなったら仕事がなくなってしまうのに、むし歯をなくす仕事をしているんだから」
と言われたことがあります。
言われた当時はきょとんとしてしまいました。
今は、そうではない、と言えます。
歯科医師の仕事はそれだけではない、むしろむし歯なんてなくなってしまえ、と思っています。
あまり知られていませんが、むし歯治療や歯周病治療だけでなく、機能の治療も私たちの仕事です。
たとえば年齢を重ねて、歯がなくなってしまい、形態的問題で食事がしにくくなってしまったり、唾液が出にくくなったり、飲み込むのに必要な筋力低下によりむせやすくなってしまった方はだんだん食べられるものが減ってきて、身体が弱ってしまいます。
そのような方には食べたり飲んだりといった機能のリハビリテーションが必要です。
また、幼少期からしっかり噛んだり飲み込んだりする機能が育っていないと高齢になったときに食事できなくなってしまうリスクが高まりますので、幼少期からしっかりした機能を育ててあげることが大切です。
子供たちの「なりたい職業ランキング」上位に歯科医師や歯科衛生士などの歯科関係の職種が入っているのを日本では見たことがありません。
一方、アメリカでは常に上位に入っています。
少子高齢社会の今だからこそ、日本においても歯科の大切さがみなさんに浸透して、たくさんの若者に歯科界を目指してほしいと願っています。
ぜひ歯科医院でわたしたちと一緒に患者様のQOLを高めるお仕事に励んでいきましょう。