2020年05月30日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
新型ウイルスで自粛される中、在宅勤務や遠隔など、ネットを使った取り組みが増えてきていますね。
歯科では、なかなか難しい部分もありますが、本日は僕がここ最近取り組んでいることについてご紹介します。
①Zoom ミーティング
今世界中でこのZoomが活用されているので、知っている方も多いと思いますが、当院のミーティングでも採用しています。
当院は日本中の歯科医院の中でもミーティングの数はとても多い方だと思います。
会議やミーティングは、新型ウイルス対策の3密に該当してしまう為、ミーティングも自粛していましたが、当院でもZoomでのミーティングを採用してミーティングを行うこととしました。
最初は慣れませんでしたが、回数を重ねるうちにだんだん違和感がなくなってきています。
②Zoom 懇親会
当院のドクターはとても仲が良く、月に1度ドクター全員で懇親会として会食を行なっています。(実際には月1回ではなくもっと頻繁に会食してますが。)
懇親会についても自粛を続けていましたが、新しいドクターも増えたこともあり、先日Zoomを使用してドクター12名でZoom懇親会を開催しました!
各自が自宅にいることもあり、普段とは違った雰囲気で、みんなの新しい一面が見えた気がします。笑
③セミナーのオンライン受講
尾島デンタルクリニックのドクター・スタッフは、セミナーや勉強会への受講がとても積極的です。
私自身も、セミナーがない月の方がめずらしいくらいで、毎週のように日曜日は東京でセミナーを受けている時期もあります。
セミナーについても各社自粛されているため、今は参加できませんが、有難いことにネット上でオンラインで受講ができるものがあります。
私も、家から出れず自宅で過ごしていることが多いため、休日はネット上で閲覧できるセミナーで勉強させてもらっています。
これら以外にもいろいろ取り組んでいることはありますが、こうしてみると、新型ウイルスが過ぎ去ったあともこのZoomなどは非常に活用できそうだなと新たな発見でした。
みなさまにとっても辛い時期かと思いますが、その中にも普段気付けなかった新しい発見や喜びもあると思いますので、そういったことを励みに、この辛い時期を日本中、世界中で協力して乗り越えていければと思います。
2020年05月21日
こんにちは、歯科医師の菅原です。
めっきり暖かくなってきましたね。
今回のテーマは検査と歯周病の治療についてです。
以前似たようなことをコラムに書きましたが、大切なことなのでまた皆さんで再確認して下さいね。
当院に通院していただく患者さんにはまず菌がどこに住んでいるか調べます。
これが検査です。
歯周病は皆さん重度や軽度の違いはあれど、大体の人が感染しています。
歯周病に感染すると歯周ポケットと言われる、歯と歯茎の溝が大きくなります。
なぜ、溝が大きくなるのかですが、それは炎症によって歯茎が腫れたり、顎の骨が解けたりして溝が大きくなります。
溝が大きくなると、そこに菌が住み始めます。
そこに住んでいる菌は患者さんのブラッシングだけでは除去できなくなります。
ここが重要です。
こうなると歯周病の悪化やいくらむし歯を治しても虫歯になったりします。
一度溝が深くなるとそこにいる菌をしっかり清掃しなければ溝が小さくなることはありません。
なのでそうなると歯科院に通って歯茎の溝の汚れを取らなければならなくなります。
これが歯周病の治療になります。
歯茎の中に隠れている菌は歯石や汚れの塊を作って取りづらくなるので、衛生士さんガリガリやって取ってもらいます。
すると菌の量が減って、あとは自分の免疫で治って行きます。
要するに、菌が隠れている場所を探す→隠れている所の菌を減らす。
これを繰り返すことが、歯周治療です。
なので定期的に検査をしなけれればならず、その値に対して治療を行わなければなりません。
また歯周病には完治という完全に治ることはありません。
糖尿病や高血圧の様に常にコントロールするしかありません。
なのでしっかり年に数回通院してコントロールしましょう。
定期的に通って下さいと患者さんに言う理由はここにあります。
理解して頂けましたか?
何か質問があれば当院の歯科医師、スタッフに遠慮なくしてください。
2020年05月15日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
新型ウイルスによる自粛生活の中みなさんいかがお過ごしでしょうか。
早く外で思いっきり楽しめる日々を取り戻したいですね!!
さて、本日はそんな新型ウイルスに負けないくらい本当は怖い
『誤嚥性肺炎』
についてお話しします。
誤嚥とは、食べ物や唾液などが、本来は食道を通って胃へと入っていくところを、誤って食道ではなく気道に入ってしまうことを指します。
そして、その誤嚥により、バイ菌や雑菌などが肺へ入ってしまい引き起こしてしまう病気を誤嚥性肺炎と呼んでいます。
肺炎は日本人の死亡原因のトップ3に入ることは有名ですが、80歳以上の高齢者が引き起こす肺炎の約9割以上はこの誤嚥性肺炎だと言われています。
その理由としては、高齢者は嚥下機能(飲み込み)が低下し、誤嚥の確率が上がってしまうこと、そして免疫力の低下によって誤嚥した場合にそのまま誤嚥性肺炎を罹患してしまう可能性が非常に高いことが挙げられます。
では、どうしたら予防できるのか。
嚥下機能の低下による誤嚥については、訪問歯科などで嚥下機能の評価や訓練を行い、またその人の嚥下機能の状態に合わせた適切な食形態(通常食、刻み、ペーストなど)で食事を行うことが大切です。
免疫力の低下については、お口の中を日頃から清潔に保つことが何より大切です。お口の中が清潔に保たれていれば、万が一誤嚥をしてしまった場合でも、肺へ感染する可能性も低くなります。
ご自身で歯磨きや口腔ケアができない高齢の方の場合は、介助されている方がしっかりと毎日口腔ケアを行うことがとても大切です。
正しい食形態?
嚥下機能の評価?
口腔ケアの介助?
など、お口の中をキレイにした方がいいのは分かっているけど、具体的にどうしたら良いか分からない方も多くいらっしゃると思います。
尾島デンタルクリニックでは、こういった食形態の相談や口腔ケアのやり方の指導、歯科衛生士によるプロの口腔ケアを行なっています。
新型ウイルスで命の危険を感じて過ごす中、お口の中を清潔にすることはその予防の第一歩です。歯科医院になかなか歯科医院に通えない方やそのご家族の方、一緒にこの危機を乗り越えていきましょう!
訪問歯科についてのご相談など、ぜひ気軽にお問い合わせください。
2020年05月9日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
だんだんとあったかくなってきましたが、まだ朝晩は冷えますね。
体調を崩さないように注意しましょう。
さて、今回は子供のむし歯予防に使われるシーラントについてお話したいと思います。
シーラントは、奥歯の溝を塞ぐことでむし歯を防ぎます。
乳歯の奥歯や生えたての永久歯の奥歯は背が低く、磨きにくいためむし歯になりやすいのです。
そこで、奥歯の溝をあらかじめ埋めておくことで、むし歯が発生進行するのを予防することができます。
シーラントには、フッ素含有の樹脂(プラスチック)が用いられます。
この材料から、お口のなか全体にフッ素がだんだんと広がっていくのとともに、歯磨き粉の中に含まれるフッ素をシーラントが取り込み、むし歯を予防することができます。
シーラントは歯を削る必要がなく、歯の表面を磨いた後に、材料で溝を埋めて、光で固めておしまいです。
ただ、シーラントをしたからといって、むし歯にならないわけではありません。
歯磨きをきちんとしないと、溝ではなく、歯と歯の間や歯と歯茎の境目がむし歯になってしまうので、毎日仕上げ磨きをしましょう。
また、シーラントは永久的に持つものではなく、かけたり、取れたりすることもあります。
そのかけた部分からむし歯になることもあるので、シーラントの状態がどうなっているか定期的に確認する必要があります。
お子さんが何でも美味しく食べられるように、お口の中を一緒に守っていきましょう!
2020年05月4日
こんにちは、歯科医師の平形です。
コロナウイルスだけでなく、年度始まりで、お仕事なさっている方はお忙しい時期かと思います。
歯科医院も例外ではなく、4月からの新しい仲間も受け入れて教育などのため、みんなで準備しているところです。
先日、患者さんから「花粉症で歯が痛くなるなることはある?」というご質問を頂きました。
花粉症の全ての方に症状が出るわけではありませんが、間接的には影響があるとお答えしました。
実は頭の骨、頭蓋骨にはいくつか空洞が空いており、その中の1つに副鼻腔と言われる場所があります。ここは鼻詰まりなどが長期化すると炎症がおこり、「副鼻腔炎」に発展することもあります。
所謂、蓄膿症ですね。
副鼻腔は上の奥歯の辺りにあるので、炎症が起こるとそのあたりにお痛みを感じる人がいらっしゃいます。
もし心配な方がいらっしゃいましたら、いつでも相談してくださいね。
これからも分かる様に、お口の中と鼻は密接です。どちらかの汚れは、お互いに影響します。お口やお鼻は身体への入り口ですので、いつも清潔に保つことが大切です。
世はコロナをはじめ、イルフルエンザなど感染症が流行しています。
院内では、”POIC”という次亜塩素酸水でのうがいをおススメしています。まずはウイルスを体内に入れない様に、入り口でブロックすることが重要です。
院内にはテスターもありますし、詳しいお話はスタッフに声かけてみて下さいね。
大変な時期ではありますが、皆さんが健康で乗り切れる様に、我々もサポートしてまいります!