2020年04月24日
こんにちは、歯科医師の今野です。
だんだんと春らしくなってきましたが、今は帰省なども自粛する時期なので、地元がかえって恋しくなってしまう今日この頃です。
さて、以前は地元に帰ると、友人から歯科治療のことを聞かれることがあります。
日頃から患者さんにも聞かれるようなこともあれば、意外な疑問を投げかけられることもあり、新鮮な気持ちになります。
例えば、好奇心旺盛な幼馴染からの疑問。
「歯医者さんで細いネジみたいなのを入れて、ピッピッピッ、っていうの、あれ何してるの?」
根っこの治療のことか、とすぐピンときました。
むし歯が神経に達するほど深かった時や、歯の神経が死んでしまって歯の根っこの先に膿が溜まっているような時、「根管治療」と呼ばれる歯の根っこの治療を行います。
歯の根の中には神経や血管が通る細い管が通っています。
その管の中が細菌感染してしまっていると歯痛の原因になるので、根の管の中を物理的・化学的に清掃する必要があります。その物理的な清掃に用いられるのが友人の言っている細いネジのような、針のような器具です。
その器具を根の先まで入れて根の管の中の汚れをかき出すのですが、治療の時、目に見えているのは管の入り口だけで、骨に埋まっている根の先までは見えません。
そこで、治療を助けてくれるのが「ピッピッピ」となる機械です。
その機械が、今、治療器具が根の管の中のどの程度の深さにあるのか音を出して知らせてくれます。そのおかげで目には見えない根の先まで過不足なく清掃することができるのです。
何回も回数がかかる根管治療は、嫌いな方も多いかと思いますが、歯の痛みを繰り返さないためにはとても大切な治療です。
みなさんの大切な歯のために、一緒に頑張っていきましょう。
2020年04月14日
感染予防対策について
こんにちは、歯科医師の林崎です。
本日は世の中が新型コロナウイルスで一色になっているなかで感染予防についての話をさせていただきます。
歯科医院の感染対策も注目されていますが、尾島デンタルクリニックは以前よりスタンダードプリコーションとしての取り組みをしてまいりました。
スタンダードプリコーションとは
「すべての患者さんが何らかの感染を持っているかもしれない」
と考え、滅菌体制を整えていくことです。
これは今までのウイルスはもちろん、新型コロナウイルスに対してもです。
もちろん、今回の新型コロナウイルスに対する取り組みとして、換気や飛沫対策などは更にレベルを上げて対応しております。
このコロナウィルスについては、終息宣言が出てくるのに時間はかかってくるでしょうが、治療はもちろん、メインテナンスなども全て先延ばしにしてしまうことは、若干危険ではないかと当院では考えています。
お口の状態によっては先延ばしに出来ない治療も多くあります。
また、痛みが出てきてしまったときには、その痛みに耐えながら、鎮痛剤のみに頼ることになるでしょう。
メインテナンスを行わず、口腔内の環境が悪化した場合には、もしも、コロナウィルスに感染し、人工呼吸器を使わなくてはいけなくなるときに、肺炎のリスクがさらに高くなってしまいます。
口腔ケアをしっかりと行うことで、インフルエンザの罹患率が下がることは広く知られていますが、コロナウイルスに対しても口腔内の環境が悪化して、免疫力が下がることはリスクが高いと感じています。
電車などの通院方法などにてリスクがある場合はどうしようもありませんが、当院の通われている方のほとんどは車で来られます。
可能であれば、メンテナンスは通える限りには行っておいた方が良い場合もあると言うことは、頭の片隅においておいていた方が良いように思います。
もちろん、今すぐではなくても来月などにご自身でそろそろという時期で構いません。
当院では、待合室やカウンセリングなども可能な限りリスクを下げるために、日々院内の感染対策をアップデートしております。
ご不明な点は遠慮なくお聞きください。
2020年04月8日
歯科医師の鈴木です。
こんにちは
毎日寒い日が続いていますが、コロナウイルスも心配なので、風邪など体調管理もしっかりしたい時期ですね。
さて、本日みなさんにお話したいことは、
『みなさんはむし歯が出来た時どうしますか?』
です。
何を言ってるんだと思われるかもしれませんね。笑
当然多くの人が歯科医院に行ってむし歯を治してもらうと答えると思います。
それは正解です。
まず早めに歯科医院へ相談することはとても大切です。
本日私がお話したいのはその先です。
むし歯が出来てしまって、むし歯を治してもらったとして、その歯はもうむし歯にならないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
その後もきちんと管理していかないとまたむし歯になってしまいます。
そのためには、定期的に歯科医院に通ってメインテナンス・管理をしていくことが大切です。
これも正解です。
しかし、これ以上に大切なことがあります。
それは、ご自身でどこまでやれるかということです。
むし歯が出来てしまった原因は人それぞれ異なります。むし歯を治してもらったとしても、それまでと同じ生活を続けていけば、当然またむし歯になってしまいます。
具体的に例をあげると、
・歯磨きをほとんどしていない人
→歯磨きをしっかりする生活に変える
・歯磨きをしているけど磨き方が悪い人
→正しい歯磨きの方法を身につける
・間食が多い人
→間食を減らす、甘いものを控える
など、どうしてむし歯になってしまったのか?ということを考え、そこに対して何か改善をしていかないと、再びむし歯は出来てしまいます。
そして、何度も治療を繰り返すうちに、歯を削り、神経をとり、歯を抜かなくてはいけない、といったようにお口の中はどんどん悪い状態になってしまいます。
むし歯だけでなく、歯周病も同じです。
『歯科医院でのメンテナンス』
『ご家庭でのご自身の生活習慣の改善やセルフケア』
この両方をきちんと行うことが大切です。
どちらかだけを行うだけでは十分な効果は得られません。
3ヶ月に一度歯科医院でメンテナンスを行ったとしても、それは90日に1回のメンテナンスです。90日中の残りの89日は、みなさん自身の手にかかっています。
みなさんのお口の中の治療はもちろんのこと、みなさんの生活習慣の改善などもサポートしていければと思いますので、お口の中だけでなく食事の相談など、何か疑問なことがあればお気軽に相談ください。