2020年11月15日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
当院おすすめのインビザライン治療を希望される方が増えております。
インビザラインを行うにあたり、治療を成功させるために必要なポイントをお話しさせて頂きます。
まずインビザラインはマウスピース矯正の一つでマウスピースを患者さん自身がしっかりはめないと成功しません。
決められた時間しっかりと使うことで計画通りの動きをしてくれますので、これが一番の成功のポイントです。
最初は大変そうなイメージを抱いている方が多いですが、慣れてしまうと付けていることも気にならないとおっしゃる方が多いです。
続いて、アライナーチューイーをしっかりと使用することです。
アライナーチューイーとはインビザラインのマウスピースをしっかりと歯に適合させるために咬むゴムのことです。
このアライナーチューイーをしっかり使うことでズレが起きにくくなります。
最後に、矯正治療を行なっている間に虫歯や歯周病になってしまうと矯正の意味が薄れてしまうので、歯をしっかり磨くことも大事です。
また、インビザラインのマウスピースもきれいに保つことで虫歯や歯周病のリスクも減らすことができます。
効果の高いインビザライン治療を成功させるためには、患者さんの協力が必要不可欠です。
きれいな歯並びを目指して一緒に頑張っていきましょう。
2020年10月31日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は親知らずについてお話します。
「親知らずって抜いた方がいいの?」
という質問を患者さんからよく受けます。
親知らずの抜歯は歯医者さんによっても意見が分かれるところも少しありますが、私の考えとしては、親知らずを残しておくことによるメリットはほとんどありませんが、デメリットは多いかと思います。
具体的なデメリットとしては、
・親知らずはむし歯になりやすい
・親知らずだけではなく、その手前の歯まで一緒にむし歯になることが多い
・急に腫れることがある(ひどい場合は顔が変わるくらい腫れます)
・矯正治療を行う場合は、邪魔なのであらかじめ抜歯する必要があることもある
などが挙げられます。
親知らずの向きや埋まっている場合は深さなどによって抜歯の大変さは異なり、口腔外科のある大型の病院へ紹介させていただくこともめずらしくありません。
先日放送していたテレビ番組では、飛行機に乗って海外旅行に行った際に気圧の変化によって親知らずが腫れ、海外の歯科医院へ受診できずに放って置いたら、命の危険にまで発展してしまった人の話が放送されていました。
こんなことは滅多にないかと思いますが、大事な仕事や受験、結婚式などなど、親知らずはいつどこで急に痛くなったり腫れたりするか分かりません。
早く抜いておけばよかった〜とならないように、抜歯すべきか迷っている方は、まずは一度歯科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。
2020年10月5日
こんにちは、歯科医師の今野です。
前回、口腔機能発達不全症の概要についてお話しましたが、今回はもう少し具体的にお話ししたいと思います。
1歳半健診の際のデータによると、8割近くのお母さんたちが子供たちの食に関する心配事があるようです。
例えば
偏食がある
丸飲みする
飲み込まない
離乳食が進まない
などです。
いずれも口に関する悩みごとですが、こういった相談を歯科医院でする方はまだあまりいらっしゃらないようです。
しかし、このような悩みごとの原因にはお口の機能、具体的には舌や唇の機能に問題がある場合があります。
たとえば、舌の動きがまだ育っておらず、舌が水平方向に動くようになるまでは、肉や野菜など、繊維の多いもの噛んで吐き出してしまうことが多いです。
舌が横に動かないと唾液が出にくく、味覚が発達しにくいのでおいしく感じにくくなります。また、言葉の切れが悪くなります。
舌を上下に動かせない子は飲み込みが難しく、むせやすくなります。
よだれが多い子も飲み込むタイミングが難しい子です。
お母さんの悩みに多いお子さんの偏食にも、
①心理的なもの ②口腔機能と食形態の不一致
といった原因が考えられます。
心理的なものが原因の場合は臨床心理士への相談が必要ですが、口腔機能の問題の場合もありますので、お悩みのことがあれば、ぜひ歯科医院でご相談ください。
2020年09月21日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
猛暑日が続いていますね。
熱中症にならないように、適宜水分補給や日の当たらないところで休憩するようにしましょう。
さて、本日は当院で行っている光学印象についてお話させていただきたいと思います。
光学印象ってなんだ?と思われた方もいるかもしれませんね。
光学印象とは、歯科医師が形作った歯の形や隣の歯の情報をレーザーなどの光で、お口の中でスキャンし、直接型取りを行う方法です。
型取り後は、コンピューター上でデータ化を行い、詰め物やかぶせ物のデザインを決めていきます。
従来の型取り(粘土のような材料で行う型取り)は粉と水を混ぜて行うため、水の量や型取り後に模型にするまでの間に水分が抜けるなどのエラーが出やすく、お口の中の歯の形と少しずつズレが生じる可能性が高くなります。
それに比べて、光学印象では、撮影した情報をそのままコンピューター上で模型が作られるので、お口の中の歯の形とズレが生じることがありません。
その模型で、詰め物やかぶせ物が作製されるため、歯にぴったり合ったものが出来上がります。
現在、当院では、詰め物、被せものおよび矯正治療の型取りの際に、光学印象を用いています。
型取りが苦手な方でも安心して型取りを行うことができますので、心配しないでくださいね。
なにか気になることがありましたらいつでもご気軽にご相談ください。
2020年09月12日
こんにちは、歯科医師の今野です。
突然ですが、「口腔機能発達不全症」という言葉をご存知ですか?
簡単に言うと、「食べる」「話す」「呼吸する」といったお口の機能がしっかり育っていない状態のことで、現代の子供たちに増えてきています。
今までは、歯科医院での子供たちの治療といえば「むし歯治療」「歯肉炎の治療」といったものがメインでしたが、このような「口腔機能の治療」というものも保険診療で行うことができるようになりました。
その背景として、健康寿命の延伸のために、口腔機能の重要性が見直されてきたことがあります。
年齢を重ねてもお口からしっかり食事することで、高齢になってからのフレイル(虚弱)や誤嚥性肺炎の予防につながり、介護予防につながります。
そのためにはまず小児期に高い機能を獲得することが重要です。
では、なぜ今の子供たちに口腔機能の発達不全が増えているのでしょうか。
それは、現代の便利な世の中にも原因があります。
例えば、噛みやすい柔らかい食事ばかりでは噛む力が育たず、あごも育ちません。
それにより舌や唇の力も弱くなり、歯並びが悪くなったり、口呼吸になって風邪の引きやすい子に育ちます。
使わない機能が育たない、ということを示す1つの実験があります。
コオロギは自然界では飛んで餌を探す昆虫ですが、捕まえてきたコオロギに餌をやるとやがて飛ぶことができなくなるそうです。
しかし、餌をごく少量に減らし、飛ばないと取れない場所に置くと、だんだん飛ぶ機能が回復するというのです。
人についても同じように、使わない機能は衰えていきます。
そして、そういった機能を育てるためにはトレーニングが必要です。
次回も口腔機能発達不全症についてもう少しお話していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
2020年09月3日
こんにちは、歯科医師伊藤です。
当院ではインビザライン矯正という世界的にもシェアNo1のマウスピース矯正治療を行なっております。
マウスピース矯正治療は他の矯正治療と比べて何がメリットなの?という方も多いと思いますので、今回はそのお話をさせて頂きます。
マウスピース矯正治療のメリットは大きく分けると、
①目立たなくて、磨きやすい
②治療期間が短い
③治療中の来院回数が少ない
以上の3つです。
まず分かりやすいのが①の目立たなくて磨きやすいことです。
金属を使わず、自分で取り外す透明な素材なので目立たなくて磨きやすく虫歯にもなりにくいです。
②の治療期間が短い点について。
マウスピース矯正は最初からゴールまでの期間が分かるためいつ終わるのかが最初から明確に分かります。
さらにその期間が短いこともメリットです。
早いと4か月、長くても1年半ほどで終わる場合がほとんどです。
③の来院回数が少ない点について。
マウスピース矯正治療は治療が始まってしまえばご自宅で自分でマウスピースを交換していける場合も多いので歯科医院への来院回数が少なくてすみます。
来院回数が少ないことで調整料金を抑えることもできます。
以上のように、メリットも多いインビザライン矯正についてお話を聞きたい方がいらっしゃいましたら、無料相談を行っていますので、ぜひご来院下さい。
2020年07月3日
こんにちは、歯科医師の今野です。
今日は「痛くないむし歯」についてお話します。
私たちが患者さんに治療予定のむし歯についてお話しするとき、患者さんが分かりやすいように治療部位の写真を撮ってお見せするのですが、お見せしたときに
「そんなことになっていたなんて」
「痛くないから、むし歯じゃないと思ってた…」
とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。
また、
「2週間前までむし歯が痛かったが、放っておいたら治った」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、痛みが引いたからといって、むし歯自体が治ったわけではありません。
では、むし歯で痛みの出ない場合とはどのような状況なのでしょうか。
むし歯で痛みのない場合
1、 むし歯が小さいとき(初期むし歯)
むし歯がまだ小さくてエナメル質、という歯の表層部分にとどまっている場合はまだ痛みが出ません。この段階ならまだ、予防管理を行うことで削らずに済む場合があります。
2、 むし歯が神経近くまで進んでいるが痛みがないとき
むし歯が神経の近くまで進んでいて痛みのない場合は、むし歯がゆっくり進行している時です。むし歯がゆっくり進むにつれて神経を保護するように歯の内側に硬い組織(第三象牙質)が作られるので、痛みのないまま進行します。
放っておくと、気づかぬうちにむし歯が神経に達し、神経をとる処置が必要になりますので、早期の治療が必要です。
3、 神経が死んでしまっているとき
むし歯が神経のお部屋まで到達しているのに痛みのない場合、歯の神経が死んでしまっている可能性があります。
一度痛みが出たのに治った、と思っている場合はこれが該当する可能性があります。ここまでむし歯が進んでしまっていると、歯の根の先に膿がたまっていることが多く、そこから歯の埋まっている骨が溶かされて歯が揺れてきたり抜歯になってしまうこともあるので、痛くなくても早めの受診が必要です。
削られた歯、抜けてしまった歯は、人工物で補うことはできても自分自身の歯を再生することは現段階ではできません。
ご自身の大切な歯を守るためには、痛みがなくても定期的に歯科医院を受診し、予防管理を行うことが大切です。
2020年05月9日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
だんだんとあったかくなってきましたが、まだ朝晩は冷えますね。
体調を崩さないように注意しましょう。
さて、今回は子供のむし歯予防に使われるシーラントについてお話したいと思います。
シーラントは、奥歯の溝を塞ぐことでむし歯を防ぎます。
乳歯の奥歯や生えたての永久歯の奥歯は背が低く、磨きにくいためむし歯になりやすいのです。
そこで、奥歯の溝をあらかじめ埋めておくことで、むし歯が発生進行するのを予防することができます。
シーラントには、フッ素含有の樹脂(プラスチック)が用いられます。
この材料から、お口のなか全体にフッ素がだんだんと広がっていくのとともに、歯磨き粉の中に含まれるフッ素をシーラントが取り込み、むし歯を予防することができます。
シーラントは歯を削る必要がなく、歯の表面を磨いた後に、材料で溝を埋めて、光で固めておしまいです。
ただ、シーラントをしたからといって、むし歯にならないわけではありません。
歯磨きをきちんとしないと、溝ではなく、歯と歯の間や歯と歯茎の境目がむし歯になってしまうので、毎日仕上げ磨きをしましょう。
また、シーラントは永久的に持つものではなく、かけたり、取れたりすることもあります。
そのかけた部分からむし歯になることもあるので、シーラントの状態がどうなっているか定期的に確認する必要があります。
お子さんが何でも美味しく食べられるように、お口の中を一緒に守っていきましょう!
2020年04月24日
こんにちは、歯科医師の今野です。
だんだんと春らしくなってきましたが、今は帰省なども自粛する時期なので、地元がかえって恋しくなってしまう今日この頃です。
さて、以前は地元に帰ると、友人から歯科治療のことを聞かれることがあります。
日頃から患者さんにも聞かれるようなこともあれば、意外な疑問を投げかけられることもあり、新鮮な気持ちになります。
例えば、好奇心旺盛な幼馴染からの疑問。
「歯医者さんで細いネジみたいなのを入れて、ピッピッピッ、っていうの、あれ何してるの?」
根っこの治療のことか、とすぐピンときました。
むし歯が神経に達するほど深かった時や、歯の神経が死んでしまって歯の根っこの先に膿が溜まっているような時、「根管治療」と呼ばれる歯の根っこの治療を行います。
歯の根の中には神経や血管が通る細い管が通っています。
その管の中が細菌感染してしまっていると歯痛の原因になるので、根の管の中を物理的・化学的に清掃する必要があります。その物理的な清掃に用いられるのが友人の言っている細いネジのような、針のような器具です。
その器具を根の先まで入れて根の管の中の汚れをかき出すのですが、治療の時、目に見えているのは管の入り口だけで、骨に埋まっている根の先までは見えません。
そこで、治療を助けてくれるのが「ピッピッピ」となる機械です。
その機械が、今、治療器具が根の管の中のどの程度の深さにあるのか音を出して知らせてくれます。そのおかげで目には見えない根の先まで過不足なく清掃することができるのです。
何回も回数がかかる根管治療は、嫌いな方も多いかと思いますが、歯の痛みを繰り返さないためにはとても大切な治療です。
みなさんの大切な歯のために、一緒に頑張っていきましょう。
2020年04月8日
歯科医師の鈴木です。
こんにちは
毎日寒い日が続いていますが、コロナウイルスも心配なので、風邪など体調管理もしっかりしたい時期ですね。
さて、本日みなさんにお話したいことは、
『みなさんはむし歯が出来た時どうしますか?』
です。
何を言ってるんだと思われるかもしれませんね。笑
当然多くの人が歯科医院に行ってむし歯を治してもらうと答えると思います。
それは正解です。
まず早めに歯科医院へ相談することはとても大切です。
本日私がお話したいのはその先です。
むし歯が出来てしまって、むし歯を治してもらったとして、その歯はもうむし歯にならないのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
その後もきちんと管理していかないとまたむし歯になってしまいます。
そのためには、定期的に歯科医院に通ってメインテナンス・管理をしていくことが大切です。
これも正解です。
しかし、これ以上に大切なことがあります。
それは、ご自身でどこまでやれるかということです。
むし歯が出来てしまった原因は人それぞれ異なります。むし歯を治してもらったとしても、それまでと同じ生活を続けていけば、当然またむし歯になってしまいます。
具体的に例をあげると、
・歯磨きをほとんどしていない人
→歯磨きをしっかりする生活に変える
・歯磨きをしているけど磨き方が悪い人
→正しい歯磨きの方法を身につける
・間食が多い人
→間食を減らす、甘いものを控える
など、どうしてむし歯になってしまったのか?ということを考え、そこに対して何か改善をしていかないと、再びむし歯は出来てしまいます。
そして、何度も治療を繰り返すうちに、歯を削り、神経をとり、歯を抜かなくてはいけない、といったようにお口の中はどんどん悪い状態になってしまいます。
むし歯だけでなく、歯周病も同じです。
『歯科医院でのメンテナンス』
『ご家庭でのご自身の生活習慣の改善やセルフケア』
この両方をきちんと行うことが大切です。
どちらかだけを行うだけでは十分な効果は得られません。
3ヶ月に一度歯科医院でメンテナンスを行ったとしても、それは90日に1回のメンテナンスです。90日中の残りの89日は、みなさん自身の手にかかっています。
みなさんのお口の中の治療はもちろんのこと、みなさんの生活習慣の改善などもサポートしていければと思いますので、お口の中だけでなく食事の相談など、何か疑問なことがあればお気軽に相談ください。