2020年05月15日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
新型ウイルスによる自粛生活の中みなさんいかがお過ごしでしょうか。
早く外で思いっきり楽しめる日々を取り戻したいですね!!
さて、本日はそんな新型ウイルスに負けないくらい本当は怖い
『誤嚥性肺炎』
についてお話しします。
誤嚥とは、食べ物や唾液などが、本来は食道を通って胃へと入っていくところを、誤って食道ではなく気道に入ってしまうことを指します。
そして、その誤嚥により、バイ菌や雑菌などが肺へ入ってしまい引き起こしてしまう病気を誤嚥性肺炎と呼んでいます。
肺炎は日本人の死亡原因のトップ3に入ることは有名ですが、80歳以上の高齢者が引き起こす肺炎の約9割以上はこの誤嚥性肺炎だと言われています。
その理由としては、高齢者は嚥下機能(飲み込み)が低下し、誤嚥の確率が上がってしまうこと、そして免疫力の低下によって誤嚥した場合にそのまま誤嚥性肺炎を罹患してしまう可能性が非常に高いことが挙げられます。
では、どうしたら予防できるのか。
嚥下機能の低下による誤嚥については、訪問歯科などで嚥下機能の評価や訓練を行い、またその人の嚥下機能の状態に合わせた適切な食形態(通常食、刻み、ペーストなど)で食事を行うことが大切です。
免疫力の低下については、お口の中を日頃から清潔に保つことが何より大切です。お口の中が清潔に保たれていれば、万が一誤嚥をしてしまった場合でも、肺へ感染する可能性も低くなります。
ご自身で歯磨きや口腔ケアができない高齢の方の場合は、介助されている方がしっかりと毎日口腔ケアを行うことがとても大切です。
正しい食形態?
嚥下機能の評価?
口腔ケアの介助?
など、お口の中をキレイにした方がいいのは分かっているけど、具体的にどうしたら良いか分からない方も多くいらっしゃると思います。
尾島デンタルクリニックでは、こういった食形態の相談や口腔ケアのやり方の指導、歯科衛生士によるプロの口腔ケアを行なっています。
新型ウイルスで命の危険を感じて過ごす中、お口の中を清潔にすることはその予防の第一歩です。歯科医院になかなか歯科医院に通えない方やそのご家族の方、一緒にこの危機を乗り越えていきましょう!
訪問歯科についてのご相談など、ぜひ気軽にお問い合わせください。
2020年04月14日
感染予防対策について
こんにちは、歯科医師の林崎です。
本日は世の中が新型コロナウイルスで一色になっているなかで感染予防についての話をさせていただきます。
歯科医院の感染対策も注目されていますが、尾島デンタルクリニックは以前よりスタンダードプリコーションとしての取り組みをしてまいりました。
スタンダードプリコーションとは
「すべての患者さんが何らかの感染を持っているかもしれない」
と考え、滅菌体制を整えていくことです。
これは今までのウイルスはもちろん、新型コロナウイルスに対してもです。
もちろん、今回の新型コロナウイルスに対する取り組みとして、換気や飛沫対策などは更にレベルを上げて対応しております。
このコロナウィルスについては、終息宣言が出てくるのに時間はかかってくるでしょうが、治療はもちろん、メインテナンスなども全て先延ばしにしてしまうことは、若干危険ではないかと当院では考えています。
お口の状態によっては先延ばしに出来ない治療も多くあります。
また、痛みが出てきてしまったときには、その痛みに耐えながら、鎮痛剤のみに頼ることになるでしょう。
メインテナンスを行わず、口腔内の環境が悪化した場合には、もしも、コロナウィルスに感染し、人工呼吸器を使わなくてはいけなくなるときに、肺炎のリスクがさらに高くなってしまいます。
口腔ケアをしっかりと行うことで、インフルエンザの罹患率が下がることは広く知られていますが、コロナウイルスに対しても口腔内の環境が悪化して、免疫力が下がることはリスクが高いと感じています。
電車などの通院方法などにてリスクがある場合はどうしようもありませんが、当院の通われている方のほとんどは車で来られます。
可能であれば、メンテナンスは通える限りには行っておいた方が良い場合もあると言うことは、頭の片隅においておいていた方が良いように思います。
もちろん、今すぐではなくても来月などにご自身でそろそろという時期で構いません。
当院では、待合室やカウンセリングなども可能な限りリスクを下げるために、日々院内の感染対策をアップデートしております。
ご不明な点は遠慮なくお聞きください。
2020年03月8日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
世間はインフルエンザや新型ウイルスなどでバタバタしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。季節にかかわらず日頃から手洗いうがいなどは習慣として行うのが1番の予防方法ではないでしょうか?
さて、本日はそのような話と関連してくる尾島デンタルクリニックの
「滅菌・消毒」
についてお話します。
時々、歯科医院で使用する器具などが滅菌されていなかったり、グローブの使い回しなどが問題となっているニュースや記事を見かけることがありますが、当院では何年も前からこの滅菌・消毒の分野に特に力を入れております。
例をあげると、
・タービン(歯を削る器具)は一度使用したら全て滅菌
・グローブは患者さん毎に交換(1人の患者さんに対して何回も交換することもあります)
・可能な限り使い捨てにできる器具は使い捨て(歯を磨くブラシや唾液を吸う器具など)
などなど、安心してみなさまに通っていただけるように、大学病院などの大型病院と変わらないレベルの滅菌・消毒システムで日々診療に取り組んでいます。
また、当院には器具を滅菌したり、診療台の清掃や片付けを行なっている滅菌・消毒専門のスタッフも複数名勤務しており、朝から夕方まで専門のスタッフが院内の器具の滅菌・消毒を全て行なっています。
他にも、滅菌・消毒の資格を持ったスタッフが消毒室の管理を行うなど、クリニック全体としても滅菌・消毒に対して高い意識を持って働いています。
今年2月に予定していた海外研修についても、新型ウイルスの影響から、通っていただいている患者さんへの思いや医療機関として今やるべきことなどを院内ミーティングでみんなで話し合い、中止と致しました。
尾島デンタルクリニックでは、これからも最新機器の導入や知識の会得を通して、通っていただける皆様に安心でより良い治療を提供できるように、スタッフ一同努めていきたいと思います。