むし歯と砂糖
2019年07月16日
こんにちは。歯科医師の今野です。
最近、学校歯科健診の結果を持った子供たちがたくさん来院される時期になりました。
知らず知らずのうちに進行していくむし歯。みなさんは大丈夫ですか?
そもそも、どうやってむし歯はできるのでしょうか。
むし歯は歯の表面についた細菌が砂糖から酸を作り、その酸が歯を溶かすことによって起こります。
ですから、むし歯予防は、
①歯みがきによる細菌の除去
②食生活の見直しによる砂糖の適切な摂り方
③歯の表面を溶けにくくするフッ化物の応用
の3つの方法によって行います。
今回は②食生活の見直しによる砂糖の適切な取り方についてお話しします。
みなさんはおやつを何回食べていますか?
「何回」というのは甘いものが口の中に入った回数を数えます。
キャラメルだったら間食の回数は中身の包み紙を開けた回数だけ増やすカウントです。
ペットボトルのジュースはの場合はだらだらと飲み続けられますから、おやつの回数として数えられるカウントはとても多くなります。
一般的に間食の回数が増えれば増えるほど、むし歯になりやすくなります。
ですから、おやつは時間を決めてだらだら食べないことが重要です。
また、健康に良いと思って頻繁に飲んでいる飲み物ありませんか?
たとえば乳酸菌飲料やスポーツドリンク、野菜ジュースなど。
この中にどれだけの砂糖が含まれているかご存知ですか?
実はたった65mlの乳酸菌飲料にもスティックシュガー4本分の砂糖が含まれています。
スポーツドリンクには約8本
果汁100%ジュースや野菜ジュースにも約7本分の砂糖が入っています。
これが何度もお口の中に入るので、実はとってもむし歯になりやすいんです。
最近、天然水のような見た目をした透明のフレーバードリンクがありますが、あれも見かけによらず、お砂糖がたくさん入っているので注意が必要です。
砂糖を取りすぎてしまうと、むし歯になりやすいだけでなく、健康も害してしまうので、特にお子さんに飲ませる時には注意しましょう
歯磨きはしっかりしているはずなのになぜかむし歯になってしまう…。
そうお悩みの方、
原因は食生活や、他の部分にあるかもしれません。
尾島デンタルクリニックではひとりひとりの原因に応じたむし歯予防を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。