フッ素はいつから?
2022年03月2日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
本日は、小さなお子さまがいらっしゃるお母さん、お父さんからよく質問を受けるフッ素はいつから使った方がいいのか?についてお話します。
まず、フッ素はなぜ使った方がいいのか?についてご説明します。
歯科において、フッ素の利用方法は、ご家庭での歯磨きジェル・歯磨き粉やフッ化物洗口、歯科医院での高濃度フッ素塗布などいくつか種類があります。
その中で、0歳・1歳・2歳・3歳のお子さまが利用できるフッ素はご家庭での歯磨きジェルと歯科医院での高濃度フッ素塗布の2つがメインになります。
これらを利用することで、歯がむし歯になりにくくなったり、むし歯になりかけている歯(白濁)が改善するなど、むし歯予防にはフッ素の利用が最も効果的だという研究結果も出ています。
では、いつから始めるか?についてですが、これについては、歯が生えたら始める!が良いかと思います。
子どもの歯(乳歯)も大人の歯(永久歯)も生えたばかりの時期がむし歯になりやすいと言われています。
ご家庭でのフッ素入り歯磨きジェルを毎日使用し、数ヶ月に1回歯科医院で高濃度フッ素塗布を受ける。この2つをしっかり行うことがむし歯予防にはとても重要です。
また、時々「フッ素って身体に悪いんじゃないの?」という心配をされる方もいますが、フッ素は私たちが日頃から食べている多くの食べ物の中にも含まれています。
おそらく多くの方が心配されているフッ素中毒などは、フッ素を過剰摂取した場合に生じるもので、上に記載したような歯科でのフッ素の利用でそのようなことが起きることはまずありません。
正しい時期に正しくフッ素を使うことで、その先の何十年もの間にむし歯になるかどうかが左右されてしまう可能性もありますので、小さなお子さまがいらっしゃる方でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。