むし歯の進行具合|群馬の歯医者さん
2019年06月27日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
夏の気配が漂いはじめる気候になってきましたね。
私もだんだんと半袖で過ごす機会が増えてきました。
さて、本日は、むし歯の進行具合についてお話をさせていただきます。
歯はエナメル質、象牙質、歯髄から出来ていて、むし歯は、歯のどこまでむし歯が及んでいるかで分類がされています。
Co(初期エナメル質う蝕)
歯の冠部分(エナメル質)の表面がざらざらしている状態です。他の冠部分より少しにごったような感じや奥歯の溝が茶色くなったような見た目です。
このむし歯は、他のむし歯と違って、歯磨きやクリニックに通っていただきクリーニングを行っていくことで、自然に治っていくことがあるのが特徴です。
C1(エナメル質う蝕)
先ほどのCoよりも、むし歯が進行している状態です。
痛みがないため、自分で気付いた時には、さらに進んだ虫歯であることが多いです。
むし歯を削ってプラスチックの材料を詰める治療が必要になります。
C2(象牙質う蝕)
人の体で一番硬いといわれるエナメル質に穴が開き、次の層である象牙質にまでむし歯が進行した状態です。象牙質は、エナメル質よりも軟らかいため、むし歯の進行のスピードが速いのが特徴です。
外側のエナメル質は小さい穴でも、中の象牙質ではむし歯が広がっていることもあります。象牙質にまで達すると、痛みや違和感が出てくることがあります。
むし歯を削った後は、プラスチックの材料を詰める治療または型取りを行う治療が必要になります。
C3(歯髄まで達したう蝕)
むし歯が、象牙質に穴を開け、神経(歯髄)まで達した状態です。
この状態になると、何もしていなくてもズキンズキンと痛むようになってきます。神経にまで、むし歯が達してしまった場合には、むし歯の細菌によって、神経が感染を起こしてしまっているため、神経を取り除く治療が必要になります。
放って置いた場合、神経は死んでしまい、根の先までむし歯の細菌が進んでいき、歯の周りの骨にまで影響を与え、痛みや腫れを生じることがあります。
C4(歯冠が崩壊し、根だけの状態のう蝕)
むし歯が大きく進行し、歯の冠部分が全部なくなり、根だけになった状態です。
根の治療が厳しい場合には、歯を抜く検討をすることもあります。
いかがでしたでしょうか。むし歯の進行具合によって行う治療が変わってきます。
当院では、目ではわかりにくいむし歯の早期発見のために、ダイアグノデントという機械をもちいて診査を行っております(ホームページの、むし歯治療の項目に詳細が載っているのでご覧下さいね)。
出来るだけ早くむし歯を見つけて、進行を防ぎましょう。