誤嚥性肺炎|群馬の訪問歯科
2021年05月21日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
なかなかコロナウイルスの終息が見えず不安な日が続いていますね。
ワクチン接種も始まっていますが、1日でも早く安心して暮らせる世界になってほしいと思います。
さて、本日はそんなコロナウイルスと同じくらい怖い「誤嚥性肺炎」についてお話します。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、誤嚥=食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまうこと、から発症する肺炎のことをいいます。
肺炎は日本人の死因の第3位ですが、この肺炎のうち80歳代の約8割、90歳以上で9.5割以上が誤嚥性肺炎であったという調査結果があるそうです。
当院で行っている訪問歯科では、こういったご高齢の方の誤嚥性肺炎を予防する取り組みを行なっています。
誤嚥性肺炎肺炎の原因は様々ですが、主な原因として、
①お口の中が汚れている
②飲み込みが悪い、ムセやすい
が挙げられます。
お口の中が汚れているほど、感染のリスクが高く、ムセやすいほど汚れが肺に入ってしまう確率が高くなります。
この二つを予防するためには、日々の介助者による口腔ケアと歯科衛生士による専門の口腔ケアによってお口の中に汚れが残らないようにすること、また歯科医師による嚥下機能の確認やマッサージなどのリハビリを行うことがとても大切です。
コロナウイルスに注目が集まっていますがらコロナウイルスと同じくらい誤嚥性肺炎は危険です。
誤嚥性肺炎はコロナウイルスのようにワクチンではなく、日々の口腔ケアで予防できますので、ご家族に口腔ケアが必要な方などがいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。