むし歯は誰がつくっているのか
2021年03月3日
みんなで目指そうむし歯博士
むし歯は誰がつくっているのか。その1
皆さんこんにちは。歯科医師の菅原です。
そろそろ花粉症の季節ですが、皆酸どのように過ごしていますか?
今回からむし歯について皆さんと勉強していきたいと思います。
むし歯は色々な年代の方々がかかる可能性がある、お口の中の病気です。
2018年のデータではむし歯になった事がある人は、小学生で45.3%、中学校35.41%、高校で45.3%で現在も減少していると言われています。
1980年台は90%以上の子供がむし歯だった事を考えると大分減ってきていますが、まだ各年代これだけの患者さんがいます。
こんなにも皆さんに知られている病気なのに、なんでなるのか、どうやった予防できるのか、またなぜ予防しなければならないのかはあまり知られていません。
「むし歯は歯医者さんに行けば治るからなってから行けば良いや」と思っている人に少しでも歯のむし歯について知っていただけると嬉しいです。
まず、むし歯はどのように出来ていくかです、口の中の菌が大きく関わっています。
口の中には無数の菌が存在します。
人間は歯が生える前は口の中にほとんど存在しませんが、歯が生えるにつれて口の中に菌が住み始めます。
口の中の菌は普段はそんなに悪さしません。
なぜかと言うと、菌は色々な種類の菌が数多く絡む事で悪さをします。
口の中にいる菌は歯の表面や歯茎などについています。
歯磨きをしないとどんどん菌が積み重なり、色々な菌の集合体を作ります。これがプラークと言ったりバイオフィルムと言ったりするものになります。
すると口の中の菌は悪さをし始めます。
特に糖が口の中に入る事で菌たちが歯を溶かす酸を発生させます。
なので重要なことはプラークやバイオフィルムを毎日の歯磨きで除去し続ける事が大切になってきます。
本日はここまでです。
次回はプラークなどがどうやってむし歯を作っていくかを見ていきたいと思います。
尾島デンタルクリニックでは患者さんのお口にあった、清掃器具や歯磨き粉を提案させてもらい、しっかりプラークなどを除去する方法を提案させてもらいます。
何か質問があったら当院のスタッツに遠慮なくお伝えください。