認知症について
2020年12月5日
こんにちは、歯科医師の鈴木です。
今回は認知症についてお話します。
歯科なのに認知症?と思われる方もいるかもしれませんが、実は歯科と認知症には深い関係があります。
一つは、歯の本数です。
食事をよく噛むと、脳が刺激されて頭が良くなる!などという話を聞いたことがあるかもしれませんが、自分の歯が残っていない人ほど認知症になる確率は高くなるという研究結果があります。
もう一つは歯周病です。
歯周病の原因菌である細菌が、血管を通って脳内に蓄積され、それが原因となって認知症になりやすくなるということが最近の研究で分かってきました。
歯周病は、ほぼすべての人がかかってしまう病気です。
そして自覚症状がほとんどないというところが歯周病の怖いところでもあります。
自分は歯周病じゃないと思っていても、歯科医院で検査をするとおそらく90%以上の確率で歯周病と診断されてしまいます。
ただし、歯周病も全てが危険なわけではなく、軽度であればきちんと定期的に歯石取りなどの治療とメインテナンスを行えば重症化することはありません。
また、重症な方でもきちんと時間をかけて治療を行えば、改善する可能性は十分にあります。
早い時期からお口の中の健康を守ることは、将来の認知症予防にもつながります。
まずは自分が歯周病かどうかを確認するためにも、歯科医院の受診をお勧めいたします!