シーラント|太田市の小児歯科
2020年05月9日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
だんだんとあったかくなってきましたが、まだ朝晩は冷えますね。
体調を崩さないように注意しましょう。
さて、今回は子供のむし歯予防に使われるシーラントについてお話したいと思います。
シーラントは、奥歯の溝を塞ぐことでむし歯を防ぎます。
乳歯の奥歯や生えたての永久歯の奥歯は背が低く、磨きにくいためむし歯になりやすいのです。
そこで、奥歯の溝をあらかじめ埋めておくことで、むし歯が発生進行するのを予防することができます。
シーラントには、フッ素含有の樹脂(プラスチック)が用いられます。
この材料から、お口のなか全体にフッ素がだんだんと広がっていくのとともに、歯磨き粉の中に含まれるフッ素をシーラントが取り込み、むし歯を予防することができます。
シーラントは歯を削る必要がなく、歯の表面を磨いた後に、材料で溝を埋めて、光で固めておしまいです。
ただ、シーラントをしたからといって、むし歯にならないわけではありません。
歯磨きをきちんとしないと、溝ではなく、歯と歯の間や歯と歯茎の境目がむし歯になってしまうので、毎日仕上げ磨きをしましょう。
また、シーラントは永久的に持つものではなく、かけたり、取れたりすることもあります。
そのかけた部分からむし歯になることもあるので、シーラントの状態がどうなっているか定期的に確認する必要があります。
お子さんが何でも美味しく食べられるように、お口の中を一緒に守っていきましょう!