料理と嚥下
2020年02月14日
こんにちは、歯科医師の平形です。
実は、私はお料理教室に通っています。
教室と言いましても、毎週あるものではなく、シーズン毎にあるもので、先週はクリスマスにちなんだお料理を作ってきました。
お料理を習い始めてから、お料理は化学なんだな、と感じています。
このお野菜をこういう風に切れ目を入れる意味や、ここで煮汁に旨味を閉じ込める、など…最近1番驚いたのは、プロは使う油の沸点によってお肉の焼き加減を調節することが出来る、というものです。
バターは沸点が低いのでかなりレアな状態で表面に焼き目が付きますが、サラダ油は沸点が高いので中まで火が通った状態で焼き目が付くそうです。
日頃のお料理している方には当たり前なのでしょうが、私はなるほど!としっくりきました。
嚥下の勉強をしている私にとって、食事は仕事からも切り離せません。
訪問で伺う患者さんは飲み込む能力が落ちてきてしまっている方もたくさんいます。
患者さんにとって、どのような食形態が丁度いいものなのか考えることも、我々のお仕事の1つです。
また、お子さんもそうです。味を感じるのは舌の上にある味蕾という場所です。
3歳までの食事が味蕾の基礎、つまりその人の味覚を左右するそうです。
また硬いものを食べると顎が育つ、という話も聞いたことがあると思います。
しかし、ただ単に硬いものではなく、食物繊維が多いものが望ましく、少し大きくゴロッとした状態で、たくさん噛むことが良いとされています。
それぞれの旬を生かし、食材の美味しさを引き出しながら、お食事から健康作りに励みたいと思います。
そして、そのお料理に合わせてお肉に使う油をチョイス出来るような素敵な女性を目指します!(笑)