口呼吸してしまう原因
2020年02月8日
こんにちは、歯科医師の今野です。
前回は口呼吸のリスクについてお話させていただきました。
最近では、口呼吸をする子供たちが増えているようです。
では、口呼吸してしまう原因は何でしょうか。
原因①:鼻呼吸できないとき
・アレルギー性鼻炎
・アデノイド(咽頭扁桃)肥大
・鼻ポリープ
・鼻中隔湾曲症 等
鼻の悪いお子さんには一度耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
原因②:癖
・鼻炎で鼻呼吸ができず口呼吸となった子が、鼻が治っても口呼吸の癖が治らない
・口唇閉鎖不全症
口輪筋や頬筋といった口腔周囲筋の発達不全によるお口ぽかん。
現代のやわらかい食べ物はこのような口腔周囲筋の発達を妨げます。
硬いものをよく噛んだり、前歯を使って噛みちぎったりする習慣がない子供たちに生じます。
「お口ぽかん」の癖は、歯並びや噛み合わせだけでなく、顔つきにも影響が出ます。
口呼吸による免疫系への影響は前回お話しした通りです。
口呼吸から鼻呼吸にするためには、
・食事中に噛む回数を増やす
・口にテープを貼って寝る
・あいうべ体操
等の方法があります。
また、当院では口腔周囲筋をトレーニングし、お口の良くない癖を治すことで歯並びを治療するプレオルソという治療も行っています。
口呼吸の治療にはそれぞれの原因に合わせたアプローチが必要です。
お心当たりのある方はどうぞお気軽にご相談ください。