本当は怖い歯周病4
2019年10月10日
こんにちは、皆さん!⻭科医師の菅原です。
少し寒くなってきましたね。
体調は崩されていませんか?
毎回僕の「本当は怖い⻭周病」シリーズを読んで頂いていれば少しずつ⻭周病の理解が深まって来ていると思います。
本⽇は⻭周病の⺟⼦感染について掘り下げて⾏きたいと思います。
⻭周病とは前回も軽くお話した様に、⼝腔内に常に住む常在菌が⼝腔内に汚れが溜まる事で異常に増殖する事によって起こります。
ところでこれらの⼝の中に住む菌は何処からやってくるのでしょう?
正解は他の⼈の⼝の中からやってきます。
では他の⼈の⼝の中からと聞いて、どんな時に移ると思いますか?
これはいろいろな場合があります。
例えば鍋料理などを介しての感染、ペットボトルの回し飲み、もちろんキスやクシャミなど様々な経路で感染します。
なかなか意識しなければ出来ませんが、この様な事を避けることでも⻭周病の予防になります。
特にこれは⼦供への⻭周病予防に最適で将来的に⻭周病になりづらい⼝腔内にすることが出来ます。
また家族や恋⼈からの感染が多いのも事実なので、家族やパートナーの⻭周病を予防することによっても⾃分への感染リスクを抑えて、⼦供の⻭周病の感染を抑えることが出来ます。
⻭周病の特徴としては、若い⼈には発症しません。
これはやや難しいのですが、簡単に⾔うと悪さをする菌が栄養を得るためには、たくさんの種類の菌が必要だからです。
この沢⼭の菌に感染するにはそれなりに時間がかかるため、⼦供では発症しない事が多いです。
ですが症状が無いだけで感染してることが多いので、知らず知らずに感染が広がって⾏くことが多いのです。
つまり⼝腔内のメンテナンスを⾏うとい⾔うことは、⼤切な⼈の⼝腔内を守ることにも繋がります。
これはあまり知られていませんが、とても⼤切な事です。
今⽇のコラムを読んで⼝腔内のメンテナンスを⾏う事に興味を持ってもらえたら幸いです。
質問があれば当院のスタッフにいつでも質問して下さい。