酸蝕歯
2019年10月6日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
まだまだ、暑い日が続いていますね。
暑い時期には、冷たい炭酸飲料などを飲む機会も増えますよね。
今回は、この季節に飲む回数の増える炭酸飲料に関連する酸蝕歯についてお話をしようと思います。
酸蝕歯とは、歯の表面のエナメル質が、日常的に摂取している食事、飲み物に含まれる酸により、侵食されている状態のことをいいます。
本来であれば、酸性のものを摂取したとしても、お口の中にある唾液によって中和されます。
しかし、過剰量の酸性の食事や飲み物を摂取することで、唾液による中和が追いつかず、歯の表面のエナメル質の成分であるリン酸カルシウムが溶け出してしまうのです。
エナメル質が溶けると、歯の形が変わってしまい見た目が悪くなってしまったり、ひどい知覚過敏を起こしてしまうのです。
酸性の食品や飲み物の例としては
①炭酸飲料
②柑橘系の果汁飲料や果実
③黒酢を含んだ飲料
などが挙げられます。
酸蝕歯に対しての治療法としては、知覚過敏と同様の処置、プラスチックの材料で覆う、被せものを被せるなどがあります。
適度な量の柑橘類や炭酸飲料を摂取し、食事を楽しむようにしましょう。
何か不明点などありましたら、遠慮なく歯科医師、スタッフにお聞きください。