TCH
2019年09月10日
こんにちは、歯科医師の嶋崎です。
先日、久しぶりにサッカーをしたのですが、翌日に全身筋肉痛になってしまいました。
日頃から運動をしておくことの大切さを改めて実感しました。
さて、みなさんはTCHという言葉についてご存知ですか。
TCHとは、Tooth Contacting Habit(歯牙接触癖)のことをいい、日中食事をしていない時でも、ずっと弱い力で、上下の歯を噛み合わせてしまっている状態のことをいいます。
基本的に、食事や会話をしていない時間では、上下の歯は噛み合わさっておらず、隙間が空いている状態です。
接触をしている時間は、24時間のなかで、食事や会話を含めても平均17.5分程度ととても少ないのです。
TCHは何か作業に集中している時(例えば料理や運転など)、ぼーっとパソコンやスマートフォンを操作している時にも出現することがあります。
上下の歯が常に接触していることにより、咬む筋肉が常に緊張している状態になります。
その状態がさらに続くと、首や肩の筋肉にまで緊張が波及し、全身の疲労や筋肉のコリに繋がっていってしまうのです。
簡単なTCH対策としては、TCHがあることを認識し、自分自身で歯と歯を接触させないように意識することです。
お部屋の数カ所に、「歯を噛み合わせないように」と付箋などで貼っておくと、より気付きやすくなると思います。
自分のストレスを感じない範囲で、少しずつ意識して改善するようにしましょう。
何か不明点などありましたら、遠慮なく歯科医師、スタッフにお聞きください。