本当は怖い⻭周病3
2019年08月29日
こんにちは、⻭科医師の菅原です。
夏本番!皆さんどの様にお過ごしでしょうか?
⼤好評の「本当は怖い⻭周病シリーズ」の第3弾です。
今回は⻭周病がどんな病気なのか掘り下げたいと思います。
⻭周病とはお⼝の中の細菌の感染による炎症性疾患です。
炎症性疾患というのは要するに、腫れる、⾚くなる、熱を持つ事です。
⻭の周りには⻭周ポケットと⾔われる隙間が有るのですが、そこに汚れが溜まると菌の量が増え、菌が悪さを始めます。悪さを始めると、⻭茎が充⾎して⾚くなり少し腫れた感じになります。
この状態になると、⾎のめぐりが多いのでブラッシングで簡単に出⾎を起こす様になります。
これが患者さんの良く⾔う「⻭を磨いていたら⾎が出てきた」という状態です。
こうなると患者さんは痛いので⻭ブラシをしなくなります。⻭ブラシをしないと汚れが無くならないので、どんどん⻭周病が進⾏します。
⻭周病が進⾏するとそうなるかと⾔うと⻭を⽀えている顎の⾻が吸収されてし
まいます。
顎の⾻が吸収されると、⻭が揺れてきて最悪の場合抜⻭となってしまいます。
ここまでの話の中でどこが⻭周病を⽌めるポイントだと思いますか?
正解は⻭⾁を腫れさせないという事です。
その為には、汚れを⼝の中に貯めないという事が重要です。
つまり⽇々のブラッシングが⼤切と⾔う事です。
当院では定期的なメンテナンスを通して、⼝腔内の汚れを徹底的に落とし、患者
さんにあったブラッシングを指導していきます。
これを⾏う事によって汚れを落として菌の量を減らし、⻭⾁の出⾎が起こるのを抑えます。
皆さんメンテナンスの重要性を理解して頂けましたか?
⻭周病がいかに怖い病気なのかを知ってもらえたら幸いです。