口腔習癖
2019年08月14日
こんにちは、歯科医師の今野です。
この頃テレビで芸能人を見ていると歯並びの良い方ばかりだなあと感じています。
さて、歯並びの良い人・悪い人はどうやって決まるのでしょう。
遺伝でしょうか。
実はそうとも限りません。
歯並びの悪くなる原因には大きく分けて
①遺伝的要因(あごの大きさなど)
②後天的要因(生活習慣・癖)
の2つがあります。
お口の「癖」が原因の場合、歯並びも予防することができます。
今日はこの後天的要因についてお話します。
歯並びが悪くなる原因となるお口の悪い癖を口腔習癖といいます。
たとえば口呼吸・指しゃぶり・舌の使い方等々…
こういった悪い癖は、子供のうちから放置しておくとどんどん歯並びが悪化してしまいますが、子供のうちにしっかり治しておけば、将来的に起こり得る歯列不正を予防できる場合があります。
お子さんの様子を見た時に
・お口をポカーンと開けている
・口呼吸をしている
・唇が荒れている
・上下の歯の間から舌が見える
・会話時に舌がよく見える
・硬い食べ物を嫌う
・食べこぼしが多い
・姿勢が悪い
・指しゃぶりなどの癖がある
などといった兆候があったら注意が必要です。
口腔習癖を放っておくと、歯列や咬合などの見た目の問題だけでなく、
「噛む」
「飲み込む」
「話す」
「呼吸する」
といったお口の機能全般に影響を及ぼすことになります。
心当たりのある方はぜひご来院の際にご相談ください。
次回は口腔習癖によってどのように歯列不正が起こるのかについてお話しします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。