摂食嚥下の勉強会
2020年03月25日
こんにちは、歯科医師の平形です。
先日、1年間通っていた摂食嚥下の勉強会を無事に終えました。
接触嚥下とは?と思われる方も多いと思いますが、簡単にお話すると、「飲み込む能力」です。単に飲み込むということは喉の仕事ではなく、まず食べ物を脳で認識して、お口に運び、それを噛み砕き、ゴクンと飲む…それにはたくさんの神経が働き、筋肉が動きます。
飲み込むためには無意識の中で、健康に反射が起こることがすごく大切なってきます。
それに含めて、お食事の形態がご本人に合っているのか?お薬の影響はないか?栄養は満たされているか?取りすぎていないか?など。
このように、我々歯科医師が「飲み込む能力」を評価するとなると、その先まで判断する必要があるわけです。
こういう分野は、高齢化が進む日本において、歯科医師が向き合うべき問題だと考えています。
飲み込みにくくなるその前に、予防的にもトレーニングに取り組めたら、理想です。
ここまで、高齢者の飲み込みについてお話しましたが、この分野はお子さんにとっても考えるべき分野です。現代の食事は欧米化し、柔らかく、あまり噛まずに味がして、飲み込めるものが主流化しています。
そのため噛む筋肉、舌の筋肉、喉の筋肉が発達せず、飲み込む能力が育たず大人になってしまう子が増えているそうです。筋肉が育っていない子は、歯並びにも影響が見られます。
気になる方は、一度尾島デンタルクリニックで、「飲み込む能力」の検査・評価してみませんか?お口周りの筋肉のトレーニングを一緒にやってみましょう!